脚本やストーリーをつくる時には、必ず壁に当たります。想像力が硬直して、そこからどうにも進まない。というか、今考えていること以上のことが思い浮かばない。恐らくどんなことでも言えると思いますが、実は自分で考えている以上に、自分の想像力は狭苦しいものです。
少し前に現代美術家・大竹伸朗の大規模な展覧会が開かれていました。美術雑誌などでやたらどこでも特集を組んでいましたが、彼の描いた絵本は、今自分が悩んでいる想像力のつまらなさを思い知らしてくれる意味で、すごく大事です。
絵本のタイトルはジャリおじさん。毎日海を見て暮らしていたおじさんがふと後ろを振り向くと「きいろいみちがつづいているではありませんか」から始まり、途中ピンクのワニやら青いゾウやら、もう1人の自分やら神様とかにも会うのですが、まあ絵のすごいこと。よく言えばアグレッシブ、素直に言えば、「それでええんかい!」とつっこみたくなるアバウト感。だからこそよけいに自分の想像力がつまらなくなります。
ふと気がつけば、自分の今つくっているものを全て最初からやり直すか、
全てやる気をなくすかのどちらかになります。
おすすめです。
私は今学生で、演劇ではなく映画の脚本を製作しています。
脚本を何度も練り直し、できるだけ納得のいく形に近づけるため模索している最中です。このブログを拝見する事で
刺激を与えられたことと少し自分に素直になれたことの
お礼を言いたくコメントさせていただきました。
これからも参考にさせていただきたいと思います。
ありがとうございました。応援しています。
成田さん、コメントありがとうございます。こんなブログでもお役に立てたことが嬉しいです。
わたしは映画の脚本のことは全くわかりませんが、演劇脚本との最大の違いは、場面転換の自由度だと思います。だから演劇脚本よりもいっそう自分の想像力に忠実になれるような気がします。
また「脚本を何度も練り直し」ておられるところがすごいですね。わたしは学生の頃はお恥ずかしながら書いたら書きっぱなしでした。頑張って下さい。きっとスタッフや作品を見た人たちは喜んでくれると思います。