貧困なる決断

1009私は普段絵を描く時には、マルマンの一番小さなB6スケッチブック(136円)と、百円ショップで買った顔料インクのペンを使っています。なんと言っても安いのは、安心して使えます。
ところが今日、普段バイトをしている妻が「今月残業が多かったから、何か買ってやろう。パステルセットなんかどうだ、そうしよう」というではありませんか。パステルなんてサクラパステルか、画材屋サンでもセットでなんか考えたことがなくて、「黒1本だけ買うといくらか?」しか考えたことがなかったので、うれしいよりも、なんかもったいない気持ちが先に立ちます。これを貧乏性というのでしょう。
せっかく買ってもらえるならば、と気が緩くなり、大きめのスケッチブックと、それから、普段気になっていたけど知らないふりをしていたモールスキンの手帳も欲しくなりました。しっかりホールドできて罫線がなく(何で世の中は罫線の入ったノートばかりなんでしょうか)、しかもかっこいい!…1680円。ここでページ単価を計算してみるところは、さすがに貧乏性の面目躍如です。およそ9円/page。マルマンのスケッチブックなら3円/page。3倍。あ、でも面積を考えたら、もっとちがうのか…。それにまだスケッチブックは買い置きがあるし、でもかっこいいモールスキン、使いたい…。

貧乏性はすばらしい決断を促します。「そうだ、残っているスケッチブックを全部使い切ってから、モールスキン買うか買わないか決めればいいんだ」。決断自体まで、とても貧相です。でもそれが私です。

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