セリフ

ちょっと暑さがマシになったような気がしていましたが、また暑くなりました北海道です。引き続きカレンダーの絵を描いています。毎年大変なので、いっそこの1年に描いたベスト12枚をセレクトするだけでいいんじゃないかな、と思うこともあります。でも新作を自分に課すことで、昨日のように、今までにない種類の絵を描くこともできます。

自分で自分にプレッシャーかけてるんだから、大変とか言っちゃいけないですね。「汝ら断食なす時、かのパリサイ人の如き悲しき面持ちすな」でしたっけ、聖書の言葉として太宰治の小説に出ていたような気がします。最後に読んでからもう30年以上経ちますが、よく覚えているものですね。

さて、今日描いた絵はセリフ入りです。今年版のカレンダーの6月がそうであったように、人物をたくさん登場させて、会話をさせています。考えるのはなかなか楽しいのですが、楽しすぎてだんだん大喜利っぽくなって、いかに突拍子もなく面白いセリフを入れられるかを考えがちになってしまいます(笑)。

例えば「究極の選択。ソフトクリーム味のかき氷と、かき氷味のソフトクリーム、どっちが食べたい?」とか。ここまで来ると面白いのか何なのかわからないので、ボツにしました(笑)。ここで求められているのは花とそれにまつわる人々の楽しさであって、決して大喜利のセンスではないのです。

と自戒しながらまた明日(たぶん)

一歩抜けた! …かも。

カレンダーを作る際には、何らかのキーになる絵が現れると、12ヶ月の構成がすごく締まります。今回はこの絵で行けそうな気がします。

自分でとても気に入っています。ようやくこれで制作のモヤモヤから一歩抜けたのではないかと思います。いやもちろん、まだ全然他の絵は決まっていませんけどね(笑)。でもこれがあれば自信を持って他の絵を描くことができそうです。

よかったよかった。とてもホッとしました。

もちろん、元ネタは先日アップしたこれです。↓

この勢いでまた明日(たぶん)

人に流されやすい…

こう見えて、その場の雰囲気に流されやすいタイプです。子供の頃からそれで何度も痛い目にあっているのですが、こんな歳になってまたやってしまいました。

今朝、10キロくらい走ろうかな、とランニングをしていました。2キロくらいのところでゆっくり走っているランナーを発見。ゆっくり長く走るのは、実は毛細血管が増えたり脂肪燃焼しやすくなるなど、いろいろメリットがあるのです。

で、そのゆっくり走っているランナーがとても気持ちよさそうだったので、僕もなぜか「じゃあ自分も今日は長く走ろう」とプランを変えてしまいました。雰囲気に流されたというよりも、単に人のやっていることがうらやましくなっただけかもしれません。

はい、他人の持っているものをすぐにうらやましがるのも、子供の頃から変わっていない性格です。

長く、というのは距離ではなく2時間とか2時間半といった時間で測るのがこの「ゆっくり長く走る」練習の本来の形なのですが、つい欲が出てしまいました。時間ではなく30キロ走ろう、と。これも性格ですね。つい欲張ってしまう。いまだに腹八分がわかっていない。

18キロくらいまでは良かったんですが、晴れて気温が上がってきて、だんだんしんどくなってきました。長く走るなら、本来は水や補給食を持つべきなのですが、今日は当然ながら持っていません。

で、結局めちゃくちゃバテました(笑)。最後は歩いたりして、もうランニングにさえなっていない。

帰ってから本当に反省しました。

そして、疲れからその後もなかなか仕事モードにならず、やっと手を付けたと思ったら、うまく行かずに失敗…。

散々な日になりました。自業自得です。残ったのは日焼けだけです。ちょっと走るつもりだったので日焼け止めも塗らずに出てきたので、当然です。いろいろ自分にがっかりな日でした…。

気を取り直して、明日仕切り直します。

そうそう、今までに猛暑と気温は変わらないみたいですが、風がなんだか秋めいているような…。

ではまた明日(たぶん)

過去からの使者?

カレンダーの絵ですが、昨日はかっこよく「行きあたりばったりで考える」と書きましたが、行き当たって、バッタリ倒れることもよくあります。実はいくつかの部分でアイデアがいまいちだったところがあり、どうしようかと思っていました。

ところが今朝、古い画材を引っ張り出したら、古い絵が出てきました。

この描き方は少なくとも5年以上前。いやもっと前か。

あれ、これ使えるかも?

これを下敷きに新しい絵が思い浮かびました。ありがたい。

過去の自分から、アイデアを携えて使者がやってきたようです。カレンダーがまた楽しくなってきました。

ではまた明日(たぶん)

でもこの絵、過去の自分はどうしてボツにしたんだろう…。

あら、ちがうわ

今日も朝から絵描きでした。でも下地の色が乾いた段階で「あら、これちがうわ」と思い、残念ながら廃棄しました。描く前の脳内イメージと、実際の絵がちがうことはよくあります。

でもその後、新しく作業を進めて、なんとか今日も1枚、作業を終えることができました。

花カレンダーと野菜カレンダー、それぞれ12枚なので合計24枚の絵を描きます。当然、それらのプランを予め考えないといけないのですが、最初から全部は無理です。なので描きながら明日描く絵のことを考えています。つまり、いきあたりばったりですね。得意技です(笑)。

プランを考えないわけではないですが、簡単に見通せない場合は、まず飛び込んでみてから向こう岸につく方法を考えます。うまくいかなくて、べそをかきながら犬かきで戻ってくることもしばしばです。でもそれでいいと思うのです。だって、やってみて初めて知る情報がありますから、それに基づいて進路やポリシーは変わり、結果として当初のプランでは考えられなかったゴールが見えたりします。

ビジネス書などには「人生手帳」などといって、未来のプランを手帳に書き込んでおいて、それを実現していく、みたいなことを書いているのがありますが、そんな人生何が面白いんでしょうね。人生は「成果」を上げるためのゲームじゃないと思いますが、いかがでしょうか。

だって「観応の擾乱」の人達を見てください(笑)。もうむちゃくちゃですよ。昨日まで尊氏派だった人が今日は直義派だったり、北朝だったり、南朝だったり。そもそも「ポリシー」みたいなものとは無縁です。すばらしい行きあたりばったり(笑)。それでいて、みな戦ができて、政治的に有能で、かつ和歌を詠む教養があったりします。

本は今、終盤です。直義が亡くなり、尊氏と義詮がこのあとどうなるのか…。

ではまた明日(たぶん)

途中ですが

暑い夏ですね。今日も引き続きカレンダーの絵の制作です。今日は秋の絵。途中ですが御覧ください。

これはこれでいいような。

途中までが良かったなあ、なんてことはよくあります。でもこのまま出すわけにも行かないので(笑)、描き進めました。

「観応の擾乱」も読み進めました。まだ半分弱ですが、足利直義が何をしたかったのかよくわからないです。単純に「尊氏兄ちゃんは好きだけど、高師直はムカつく」から、という動機だけのような気がします。そしてそのお兄ちゃんは基本的に戦にも政治にもあまり興味はないからできるだけやらずに済ませたいけど、いったん戦を始めたらめっちゃ強いんです。

果たしてこの後どうなりますか。ではまた明日(たぶん)

チベットの。

暑い北海道です。7月中旬でこんなに暑いのはあまりなかったように思います。ここ数日短パンで仕事をしています。自宅自営業の特権ですね。

この暑さの原因はどうやらチベットの高僧、ではなくチベット高気圧が北海道に張り出しているからだそうです。高僧がやってきたら良かったのに、と思います。人生についていろいろありがたいお話を聞けたでしょうに。

さて、その暑さの中、今日は春の絵を描きました。ここに出そうかと思いましたが、毎回出していると秋にカレンダーをご覧いただく楽しみがなくなりますので、時にはあえてお見せしない、ということにします(笑)。

ところでこのところ僕の中では室町時代ブームが続いています。2,3週間前に買った「室町は今日もハードボイルド」(清水克行著)が面白く、また先日近所の書店で期待もせずに買った中公新書の「北朝の天皇」(石原比伊呂著)も面白かったのです。

前者は2流エンターテイメント小説みたいなタイトルですが、実際は室町時代の社会が開拓時代の西部みたいにワイルドだったことを実例を用いてわかりやすく説明しています。

後者はまじめな歴史説明ではありますが、ちょいちょい出てくる比喩にクスリとさせられます。

で、室町時代に味をしめて今日から「観応の擾乱」を読み始めました。次の本も予約していまして、「中先代の乱」に決まっています。

歴史上の人物たちが、将軍も大名も天皇も、みな政治的にしっかりしたいけどやたらと人間臭いところで破綻を見せてしまうあたりが面白いように思います。そもそも幕府って、前には鎌倉幕府しかなかったし、それも3代で執権政治に変わってしまったので、「おれたち幕府ってどういう体制が正解?」と手探りだったような気がします。結局最後まで「日本全体をカバーする政治体制」になりきれなかったグダグダ感も面白いのかもしれません。

ではまた明日も絵と読書と短パンの日。(たぶん)