想像力は…それでええんかい!

脚本やストーリーをつくる時には、必ず壁に当たります。想像力が硬直して、そこからどうにも進まない。というか、今考えていること以上のことが思い浮かばない。恐らくどんなことでも言えると思いますが、実は自分で考えている以上に、自分の想像力は狭苦しいものです。

少し前に現代美術家・大竹伸朗の大規模な展覧会が開かれていました。美術雑誌などでやたらどこでも特集を組んでいましたが、彼の描いた絵本は、今自分が悩んでいる想像力のつまらなさを思い知らしてくれる意味で、すごく大事です。
絵本のタイトルはジャリおじさん。毎日海を見て暮らしていたおじさんがふと後ろを振り向くと「きいろいみちがつづいているではありませんか」から始まり、途中ピンクのワニやら青いゾウやら、もう1人の自分やら神様とかにも会うのですが、まあ絵のすごいこと。よく言えばアグレッシブ、素直に言えば、「それでええんかい!」とつっこみたくなるアバウト感。だからこそよけいに自分の想像力がつまらなくなります。

ふと気がつけば、自分の今つくっているものを全て最初からやり直すか、
全てやる気をなくすかのどちらかになります。

おすすめです。


脚本を公開します。ご自由に上演を。

私が以前書いた脚本で、もうすっかり上演される予定のないものがいくつかあります。どれも1990年代の作品ですが。それらを公開することにしました。

  • 冒頭から結末までオープン。ご自由に読んでかまいません。
  • 上演フリー。気に入ったらご自由に上演してください。
  • お金はいりません。
  • 著作権は私が保持します。だから改変はしないでください。

あと、上演する際にはご連絡をいただけるとうれしいです。これは他の人がどんな風に舞台にするのか見てみたいだけです。

■音の鳴る食卓■
詩人の伊藤整の詩が正直私にはピンと来なかったんです。でも背景が変わればおもしろく感じられるかもしれないと思い、それを1つの町が始まってから終わるまでの話にからめました。

A アメリカの調査隊が1984年に南極のアラン高原で見つけた1500万年前火星から放出され1万3千年前地球に落下したと思われる隕石に1996年8月原始的な生物が合成したと思われる細胞の痕跡が見つかったんだ。
B おれは高校3年の時沢口靖子と付き合っていたっていう噂の野球部の男と中学時代一ヶ月だけ同じ詩吟教室に通っていた女の子もやっていたっていうびっくりドンキーのバイトで皿を20枚割ってクビになったヤツの姉貴と幼稚園のころ友達だったよ。
A そっちの方がすごいな。
ハル ツキって、なに?
セイ 月?月はつまり太陽系第三惑星たる地球の衛星で、直径は3480kmで地球の4分の1、体積は地球の50分の1、質
量は81分の1。地球からの平均距離38万4千4百kmの楕円軌道を時速3千7百㎞で周回し、それを1周するのに27日7時間43分と11.5秒かかる天
体のこと。
ハル それって、なに?
セイ それ?それとはつまり、ええと…。
ハル さわれる?
セイ いや、さわれないなあ。そう、なぜかというと夜になると月は高い夜空にかかって、黄色い月光を放ち…。
ハル ゲッコウってなに?
セイ 月光というのは、うーんと…黄色い月が照らす光のことだけど。
ハル さわれる?
セイ さわれない。
ハル どんなもの?
セイ 夜、それがあると物には皆青い影ができて…するとあたり一面がとても静かで心落ち着いた様子になって…それから―。
ハル わからない。

イ そうだなあ…たとえば、こういうのはどうだろう、僕が以前作った詩なんだけど…(伊藤整『月光』)蒼白い月光に照らし出されたものは、家並みの明るさ
をさまよう犬と、怪しいペルシャ模様を投げる草と、夜の猛獣となる森と、光にすいた髪の毛と、こいびとよ、おまえの真っ白い足袋のつま先。―どう?
ハル うーん。わかんない。

イ そうか。自信なくすなあ。じゃあしょうがない。同業者の作品を出すのはやや気が引けないこともないが、―月夜の晩に拾ったボタンはどうしてそれが捨てられようか?これでどうだ。
ハル うーん、まだ。
セイ じゃあ、ええっと。(ピアノを弾く。ベートーベンの『月光』)
セイ どう?見えてきた?
ハル うん、少し。

■桜桃の種■
黒澤明の「白痴」を見て、同じドストエフスキーの小説を読んでも感じることがちがうんだな、じゃあ自分はどんな風にしたいだろうと思って書いたもの。登場人物3人。

椋田 確か僕が君に覆い被さって、それからええっと、ドアが開いて、そこにあなたがナイフを持って立っていたような?

梧郎 そう。

椋田 そうか、それで気絶したんだ。

妙子 びっくりしたでしょ。

椋田 うん。心臓が止まるかと。で…?

梧郎 は?

妙子 あ…(兄を紹介して)兄さん。

椋田は、突然折り紙を手にとり、折り紙を折る。

それを見る梧郎と妙子。

椋田は完成させて、梧郎に差し出す。

椋田 ―ムクダです。

梧郎 あ、え、どうも。梧郎です。

妙子 服、着たら。

椋田 あ、そうだね。

■はだかのくちびる■
一人芝居。サロメを下敷きに。その耽美的な雰囲気をもっと思い切って舞台に出したらどうなるだろう、という試み。

あれ?コバヤシー? ねえ!どっかに隠れてるのー?ねえ!

    そこに箱がある。首を傾げながらそれを持ってくる。

(扉に)だあれ?ナカハラさん?…だあれ?誰もいないの?

返答なし。

箱を開けようかどうしようか、迷う。

遠ざけて自分は座る。しばらく別のことを考えようとするが、やっぱり気になる。

箱を開ける。蓋を取る。

       そこには、コバヤシの首

息を呑む。首の髪をさわる。次いで頬。というようにさわっていく。

両手で首を持って、立ち上がる。鞠のように床につく。跳ねない。何度か試みる。弾みどころが悪く、床を転がっていく。

 

■にぶんのさん■
2人芝居。脚本がどうであろうとも、演劇は演出家と役者が決めるのではないかと思い、セリフは全てチェホフの「三人姉妹」から。自分で演出した時には、若年性アルツハイマーの夫とその妻という設定。

B よしてよ、アンドレイ。話はあしたにしましょう。なんて厭なことばかりある夜だろう!

A まあそう興奮しないでくれ。僕はしごく冷静にきいてるんだ。なんの不服があるのか、とね。さあ、はっきり言ってくれないか。

B トラム・タム・タム!

A トラ・タ・タ!~さよならオーリャ、大事にね。~よくおやすみ。~さよならアンドレイ。あっちへいらっしゃいね、この二人、へとへとなんだから…話はあしただってできるわ。

B ほんとよ、アンドレイ、あしたのことにしましょう。もう寝る時刻よ。

A ちょっと言うだけで出ていくよ。すぐだ。

A、向こうに断って、一度電話をおく。

そして折り紙を一枚取り、もう一枚Bに渡す。さっきBの折れなかったのを一から丁寧に折っていく。

B、ついて行くべく折っていく。

折りながら二人は台詞をつぶやく。

二人 (バ
ラバラに)…第一に、きみたちは僕の妻のナターシャに、何か反感をもっている。僕はそれに、そもそもの結婚の当日から気がついている。ナターシャは立派な
潔自な人間だ、まっすぐな品性の高い人間だ―これが僕の意見だよ。僕は妻を愛し、かつ尊敬して…。

二人折り紙に夢中。


many and many

From people in subway

He folds newspaper many times, wears many clothes.
そのおじさんは新聞を幾重にも折りたたみ、幾重にも服を着ていた。

punishment?

From people in subway

Will the reason why they look down be their punishment? But because it is hesitated to draw it if turned to the front, I am glad of the present state.
うつむいているのは何かの罰なのでしょうか。でも前を向かれたら描くのが憚られるので、わたしは嬉しいんですが。

always cool or clumsy

From people in subway

Because I can’t draw well, I always draw person more cooler or clumsier than actually one.

絵が下手なんで、実際より素敵か不細工にしか描けないです。

more pictures by children

続けて子供の絵画の話をさらに1つ。
今日、札幌市中央区の大丸藤井セントラルに行きました。そういえば、ここで3月4日(日)まで「子供の絵展」が開催されているのでした。
早速エレベーターで7回へGO! …遅いぞこのエレベーター。
まあ、とにかく会場へ入るとずらりと100点は下らない数。そしてみんなやはりおもしろい。よくもまあこんな配色を思いつくなあ、とか、こんな構図ありか!?とか。
世界の子供たちの絵なので、それぞれのお国柄もあっておもしろい。でも7歳くらいまでの女の子の絵は共通項がありますね。登場する女性の顔、目の大きさ、花の色など。
帰りに絵はがきを1枚買いました。
3月4日(日)までです。ぜひ。

I writes a entry about pictures of children more successively.
I went to "the Daimaru Fujii Central" at Chuuo-ku, Sapporo-shi today. "the children’s pictures exhibition" is held here until Sunday, March 4.
I stepped on an elevator at once and was going to go to the seventh floor.  …However, speed of this elevator is very slow.
Somehow, if you enter a this place, you may watch pictures more than 100. And you should notice that all of pictures are splendid. You will be surprised by those colors and composition.
Children in the world drew these pictures. Therefore, as for the picture, each on the conditions of a country emerges. It is one of what I was interested in. And, I noticed that there are common denominators with pictures of girls around 7 years old. Size of a face and eyes of a woman in a picture, a color of a flower.
I bought one piece of picture postcard.
This exhibition is until Sunday, March 4. Let’s go to look by all means.

Pictures in subway by children

現在、札幌市でFISノルディックスキー世界選手権札幌大会が開催されています。それに伴い、市営地下鉄の一部の車両にそれをテーマにした子供たちの絵が飾られています。昨日わたしははじめてそれに乗車しました。

広告スペースは全て小学生の絵ばかり。広告のように計算されたデザインばかりを見ている目にはとても新鮮で、わたしは思わず口を開けて見入ってしまいました。種類としては1自由に描く絵画、2貼り絵、3塗り絵とあるようでしたが、塗り絵1つをとっても、クレヨンの力加減や塗り方などに個性があり、それらを比べるだけでも楽しいものでした。

ぜひもう1回乗りたいのですが、その幸運に恵まれるでしょうか。

FIS Nordic world ski championships is held now in Sapporo-city. With it, a painting of the children who made it a theme on some vehicles of a subway is given glory to. I took it for the first time yesterday.

The advertising space was occupied with many pictures of primary schoolchildren entirely. It was very fresh for me, and I opened a mouth unintentionally, because I have watched only advertisement with calculated design.
I can classify them in 3types. 1free drawing, 2picture with putting paper,3drawing for coloring.
When it took a drawing for coloring for an example, there was personality in power addition and subtraction or how to paint with a crayon, and it was the thing which was happy just to compare them.

I want to already get once by all means, but will be blessed with the good luck?