cokeのCM

見えない場所に1つの完結された世界を想像するのはとても面白いことです。それはSFと同じで、ゼロから世界のルールや広がりやデザインをつくる必要があるからです。
例えば梅田望夫さんのこのブログで紹介されている、コーラのCM。
自動販売機の中に世界をつくる、というアイデアは誰もが思いつきそうだけど、その中の世界がこんなデザインや広がりだとはなかなか想像できないと思います。
惜しむらくはコーラの液体そのものの製造過程が全くないところ。あ、それは出せないんでしたね。

14歳 千原ジュニア

ダウンタウンの松本から始まり、お笑いには生まれながらにして奇想を笑いにする天才がいます。フォークダンスde鳴子坂、千原兄弟のジュニアもその一人だとぼくは思っています。

この小説は一気に読みました。一つ一つの単語の使い方(穴、橋など)がとても上手で、構成も練られている。なにより、引きこもっている主人公のつらさ、脱出する喜びなどが本当に伝わってきます。圧巻は「お兄ちゃん」に誘われて吉本の養成所に行き、初めてネタを披露する場面。ぼくはてっきり千原は小学生くらいからすごい才能があって周りを笑わせてきたのかなあ、と思っていましたが、そうではなかったんですね。
また、普通ならその辺で終わりにするところですが、自立するところまで書ききっているのが、またすごい。
ぼくは基本的に、映画やましてや小説などで泣いたことはありません。でも、今回だけは悔しいですが、月並みな言い方をします。「涙で字が読めない」。手で涙をぬぐっていると、本屋の店員さんが怪訝な顔をしていました。
立ち読みかい!

演出・コーディネイト・プロデュース・編集

ピアノと踊りとの即時的パフォーマンスに対し、演出をすることになりました。ピアノは百瀬俊介氏、踊りは若松ゆきえさんです。

演出をするというのは間違いですね。
演劇ならともかく、それ以外の見せ物についてはほとんど知らないし、好みの範囲もかなり狭い私が、パフォーマンスの演出をしてはいけません。というのは演劇の演出は自分の感性のフィルターを通して観客に見せ物をつくる作業だと思うからです。

元々ピアノと踊りの二人はこれまでも自分たちでやってきたので、すでにある程度観客も実績もあります。だから本当は私が介在する必要はないのですが、「観客に見せる前に、客観的に見る人が欲しい」という意味で依頼されたのでした。

そうすると自分の仕事は演者の2人の演者と観客とをつなぐこと。それってコーディネイターみたいなもんです。(訪問者の目的が達成できるようにガイドする人ですね)

だったらもっと演者の魅力を引き出す仕掛けを考えて提案したいです。またそれで生まれるものを従来の2人のパフォーマンスに満足できなかった人や、その他の従来の舞台表現を面白く感じなかった人にも、楽しんでもらえるようにしたいところです。そういう役割の名前は何というのか知りません。興業自体に責任は持たないので、プロデューサーとも違います。
見る人のみたいものを想像し、それに合わせて素材を提供することを考えれば、編集者という方がいいのかもしれません。

これについては追々報告することになりそうです。またブログか何かを立ち上げて、互いの連絡と観客になる人たちへの経過報告をすることになると思います。

依頼脚本を完成させるモチベーション

昨年来、依頼されていた脚本がようやくのこと完成しました。

依頼されて難しいのは、与えられた条件をクリアすることよりも、書き手としてのモチベーションをつくることにあるようです。
自分で上演するために書くのであれば、あるいは自分でテーマなり条件を設定するのであれば、それをどう実現するかと言うことで自然にモチベーションになるのですが、私の場合、今興味がある脚本は「単語が全くないか、数が少ない」のに成立する物語です。そんなものは演出まで自分でやるという条件じゃないと、依頼者に渡しても何も読み取れなくて使い物になりません。

だからせめて書く自分にとって新しい試みをする必要がありました。これがまた難しい。どんな試みがあったかは、下のリンクをクリックしてお読み下さい。脚本はプロットの段階から全てオープンになっているので、読むのも自由です。

そういえば今回の試みとして、この「作成過程をオープンにする」というのがあったのでした。やる前はその過程でコメントなりトラックバックでインスパイアされて脚本が変わっていきそうで楽しみだったのですが、実際は刺激的なコメントがあまりなくて、インスパイアされることはほとんどありませんでした。残念。しかしこういった試みは続けていこうと思っています。
→新作「三人男娼 – songs and flowers」はこちら

バーバスカムのこぼれダネと物語

Img_4802写真は少し前になりますが、晩秋のバーバスカムのこぼれダネです。
アスファルトの隙間からよくもまあ、出てきたものです。写真には写っていませんが、この周囲にもちらほら、大小のロゼットが展開していました。その親らしきバーバスカムも近くにあります。そちらは高さ1mを越え、立派な風格。

この小さなロゼットも冬を越し、来春には大きく生長することでしょう。そしてまたどこかに小さなロゼットをつくるべく、タネをとばすはず。そしてそのタネも…。
ネバーエンディングストーリーです。