寝る前に読む本

だいたい寝るのは早いほうで、寝床に入れば眠るのにそんなに時間はかかりません。でも毎回ではありませんが、寝る前に開く本はあります。杉浦日向子さんの「百日紅」(さるすべり)です。漫画ですね。僕が持っている漫画はこれと同じく杉浦日向子さんの「百物語」の、2冊だけです。

「百日紅」は葛飾北斎とその娘の応為(おうい)を中心としたお話で、絵かき的なエピソードがいろいろ出てきて面白いのと、構図がグッと来るコマが多いので大好きです。父娘のなんだかユルイ空気感もいいんで真面目になりすぎないし、1話ごとのエピソードも半分本当のようなそうじゃないような感じで、寝る前にちょうどよいのです。

絵をこんなに本格的に描く前は表紙のデザインを集めた本をよく開いていました。「グラフィックデザイナーのブックデザイン」とか「表紙とカバー」とか「チャペックの本棚」とかです。どれも古今東西のいろいろなデザイナーさんがデザインした本の表紙を集めた本です。シンプルなデザインのものが多くて、いくら見ていて飽きません。

でも最近あまり開かなくなったのは、自分がデザイナー向きではないことに気づいたからかも知れません(笑)。少ない要素でビシッと決まるデザインは素人にはやはり難しいです。それに個人的な好みとは別に、僕自身の性向として、いろいろなものをたくさん盛り込んでいっぱいにするほうが作品づくりには合っているみたいです。…でもやっぱりシンプルなものには憧れますけどね〜。

今日のスケッチはナナカマド。じょじょに色づいてきましたね。と言いながら色はついていないんですが(笑)。ボールペンです。

黒い点々が実です。

ではまた明日(たぶん)