ほっとひといき

ここ数日お騒がせしていた屋根問題。灯台下暗しで、いつも灯油やガスなどでお世話になっている会社に相談したら、すぐに手を打ってくれました。板金屋さんを呼んで応急処置をし、本工事は春に。これで安心して眠れそうです。ありがたや〜。

それにしても、職人さんの仕事っていいですね。久しぶりにまじまじと見ました。うちは父が電気工事屋だったので、高校生の頃などはバイト代わりによく付いていきましたが、現場というのは重量やさんや、大工さんや、冷媒やさん、左官屋さん軽天屋さんなどなど、いろいろな職人さんがいます。

あの頃を思い出しながら板金屋さんの仕事を見ていると、基本の技術、作業工程、その場その場の機転などを交えてよどみなく作業されているのがよくわかります。美しい仕事です。

関係ないですけど、僕は絵を描く仕事をしているけど「クリエイティブ」という言葉が嫌いです。広告とか作家とか、よくわからないけどそういうものに憧れる雑誌によく登場する単語ですが、その多用の裏には普通の仕事に対する軽蔑みたいなものが見え隠れするからです。

そもそもどんな仕事だってクリエイティブだと思うんです。高校生の頃に見た職人さんの仕事って、どれも図面通りにものごとが進められる場面はまれで、図面通りじゃないことにどう対応するかを求められることってすごく多いんですよね。

ほかには例えば道路工事のガードマンだって、受付で座っている人だって、いつも違う事態に対応しなければいけないし、もちろんお医者さんだって、学校で学んだことはあくまで一般論であって、実際にはその人、その症状に応じて臨機応変に対応しなければいけない仕事です。

逆に言うと「クリエイティブ」に憧れる人は、自分の仕事を緊張感なくやってるんじゃないかなと思います。要するにサボってんじゃないのかなあ。

あと、同じ意味でミュージシャンのことを「アーティスト」っていうのも嫌いです。

おっと、ずいぶん熱くなってしまいました(笑)。

今日描いたのは、春の野草の絵。

早く屋外でカラーの植物を見たい。

ではまた明日(たぶん)