絵の具はいいもの使ってますよ

絵をお買い上げいただく際に時々「色あせたりしないですか?」と聞かれます。実は水彩画は油絵よりも色あせやすいと言われています。油絵は表面に油がコーティングのようになって絵を保護するからです。では水彩画は少ししたら色あせてしまうのかと言うと、必ずしもそうとは限りません。実際、200年前の水彩画も色あせずに現代に残っています。

水彩画の色落ちに関係する要素は2つしかありません。1つは使っている画材の良し悪しで、2つめは保存方法です。

僕は買っていただくための絵を描いているので、絵の具はちゃんとしたものを使っています。メーカーは何種類かありますが、高いほうが品質がいいとされているので(安価なものにも良いものはあると思いますが)、一番高いメーカーを中心に、上から3番めくらいまでのものをつかっています。紙はウォーターフォードという水彩専門用紙です。最高級品ではないのですが、上から2番めか3番目くらいでしょうか。これが僕の絵の描き方には最適なので、使っています。

保存方法ですが、ご自宅で飾られるなら直射日光は避けてください。でも美術館みたいに薄暗くなくても大丈夫です。普通のリビング、玄関先、寝室などなら大丈夫。エアコンの風が直接当たるとか、湿気が多いところは避けたほうがいいと思います。簡単に言うと、観葉植物を置いて生育に問題のないところなら安心かも。

ルピナス
ルピナス。日々花と花との間が伸びていきます。まるで宇宙の膨張によって銀河と銀河の間が開いていくかのように(笑)
コバナアザミ。きっと宇宙誕生直後の素粒子の運動はこんなふうに混沌としていたのでしょう(笑)

というわけでまた明日(たぶん)