山山 漂泊スケッチ2

昨日の続き。
黒岳石室のテント場は合わせて十数機のテントが張られていた。自分と同じようにひとりでのぼっている人も何人かいた。みんな同じ漂泊好きなのだ。たぶん。となりにテントを張った男性は、翌日は白雲のテント場で、その翌日下山らしい。いいね。この人、何に関しても決して急がずで見習いたい。
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テント場の夕焼け。この時点で辺りは暗いので、スケッチの形も色もいい加減だけど。
星がきれいだった。でも天の川が見えるほどではなかった。たぶん月のせいだ。

翌日は5時過ぎに出発。
人の少ないコースだったこともあって、まさに自然のままの原野にひとり歩くこの至福感。でもクマには注意を。出てるらしいんで。

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北海沢には雪渓が残り、チングルマとエゾコザクラがいっぱい。たまりません。
空には朝の月。
ここから北海岳に登るとちゅうにはコマクサがあったり、どんどん高度を上げて景色がかわったりして面白い。
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北海岳山頂からの展望。右端が富良野岳、ちょっと左に十勝岳、真ん中がトムラウシ、左の黒い影になっているのが白雲岳。いつか、これを全部縦走したい。
北海岳〜間岳分岐はとても好きなコース。空中を歩いているみたいで。
その後旭岳特有のガレ場的な足下の悪い道にかわっていく。
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裏旭の水場から旭岳。ここからちょっと急登。コツは急がないことにつきる。この辺までくると、さすがに自然と急がなくなっていた。
鉛筆がきになっているのは、ロットリングのインクが漏れて、使えなくなったせい。たぶん標高が上がって気圧が低くなったからと思う。幸い、キャップからインクが漏れることはなかったので、何も汚れなかった。そして家に帰ったらまたインク漏れはなくなった。
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旭岳山頂から。3回目だが、初めて晴れていた。昼飯。
そして下山。
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ロープウェイ姿見駅から見る旭岳。ごっついね。