中間管理職をエンジョイしています

フリーのライターさんやカメラマンと仕事の話をするとき、時々私は「中間管理職をエンジョイしています」と言う。

半分は冗談だが、半分は本当。

何しろ30才になるまで演劇をやっているプーだったし、親は自営業だったので、会社員や中間管理職の悲哀などというモノはドラマなどでしかかいま見ることのない、つまりファンタジーの世界のようなモノだったからだ。

会社員になって、はじめてそれらを体験することになった。

しかもこのところの不景気で上からの指示と下の不満がよせてはかえすように私のところにやってくる。

今日もそうだった。

正直、そういうときは自分が今までやってきたことが否定されたかのようにがっかりする。へこむというやつか。でも結局、これも「あの中間管理職の悲哀というやつか」と思うと半ば面白い。それにこんなことを言うと不遜だがあえて言うと、私という中間管理職がいないとこの部署自体が成り立たないので、もうあとは「かまへん、いったらんかい」である。

上田正樹やらサウストゥーサウスやらが20年ぶりかなにかで京大の西部講堂でライブをしたときの録音を、演劇をやっているときはよくきいていた。どの曲だったか忘れたが、大阪で生きていくのは大変やけれど何とかなってる、みたいな曲のあとに、上田正樹が叫んでいた。

「なんぼのもんじゃい、いったらんかい!」

すばらし。そこまでは開き直られへんが、少なくとも私の場合、生きるか死ぬかと言うほどのモノではなく、人間関係めんどくさい、という程度の話である。しかも持っている札を考えたら最後の最後で自分の方が有利なので、そこまでの道のりは面倒なことがあるかもしれないが、結局はノープロブレムなのである。

でもなあ。

上田正樹って学会員やから、開き直る前にライブのチケット売る先はあったと思うねん。

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クサギの実は青くてきれい。