北海道医療大学の漢方・薬草研究会

今日は北海道医療大学で行われた、漢方・薬草研究会に参加しました。

はじめは雨竜沼湿原をホームグラウンドに活動している写真家岡本洋典さんの講演。これがすごくいいんです。まず語り口がやさしい。がんばったり、自分を大きく見せようとしたり、強く意気込んだりするところが全くなく、岡本さんが自分で感じるまま、素直に伝えたいママをお話ししてくれました。内容もすごくいっぱいメモをしました。たとえば

  • フクジュソウが常に太陽の方を向いているのは、花の上を暖かくするため。ほかと5℃くらいちがう。蜜腺を持たないフクジュソウは、その暖かさを虫に提供する。
  • カタクリは発芽初年度は茎のみ発生する。2年目以降は葉が1枚。2枚になるのに8年くらいかかり、その年に初めて花が咲く。
  • 同じサトイモ科の原始植物であるザゼンソウとミズバショウは似ているが大きく違う点がある。前者はミトコンドリアの活動で熱を作って匂いを発散して虫を呼ぶ虫媒花だが、後者は風媒花。ミズバショウは仏炎苞のあるうちは雌しべが発達し、その後仏炎苞が倒れて風通しがよくなると雄しべだけになり、花粉を風で飛ばしやすくする。
  • エゾリスの母親は、天敵に巣を特定されないように、何回も子供を連れて移動する。その巣は昨年中に作っておく。
  • 生き物はそれぞれ自分の必要に応じて生きているが、結果として、自然の中で役割がある。
  • 自然界をピラミッド型の食物連鎖のシステムで捉えるのではなく、平等な関係の「共生」の概念で捉える方が正しいのではないか。

第2部は医療大学内の北方生態観察園めぐり。実際、葉が1枚のカタクリをいっぱい発見しました。今年は開花が2週間ほど遅れているそうですが、5月頭には、カタクリやエゾエンゴサクの群落が見られるそうです。楽しみです。