太四郎の森

北海道医療大学の堀田先生と、広尾の太四郎の森に出かけました。

あちらはなんと真っ白の銀世界。4月も下旬ですよ!今年は春がなかなかやってこないです。

でも太四郎の森にはエゾノリュウキンカがいっぱい咲いていました。

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泉さんは15年かけて土地を探し、それからさらに18年、森づくりをしてらっしゃいます。

ちなみにエゾノリュウキンカはとてもきれいな水がないと、生きていけないのだとか。よく似た花のエンコウソウはやや淀んだ(といっても、ふつうの川よりもずっときれいな場所)に棲み分けるのだそうです。「だからエンコウソウの中にリュウキンカがあったら、そのそばに地下から水がわき出ていると思っていい」のだそう。下の写真は木の根元から水がわき出ている場所。

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堀田先生と泉さんは、野草をどうやって森の中にふやすか、どんな花の芽出しが魅力的か、などのお話で盛り上がっておりました。私もそれなりに野草好きを自認していますが、かなりマニアックでついて行けない場面も多数。でも横で聞いているのはとても面白かったです。

そして、その後えりも町へ。写真はえりも岬の手前、東側の海岸。岩が海に突き出ていて、岩の間から日高山脈の伏流水がしみ出しています。

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その岩のあちこちに、これ。

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ヒダカミセバヤです。うーん。あなたこんなところにお住まいなのね。真下は打ち上げられたとおぼしきゴミなどがあったので、満潮時にはここまで波が押し寄せるのでしょう。しっかしなんというところにいるのか。えらいよ。

ついで、襟裳岬にご案内いただきました。北海道に来て22年、はじめてきました。

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うわさに聞いた風がない。でも見渡すかぎり、この岬のあたり何キロも自生の樹木は生えていません。草ばかり。やはり相当に風の強いところなのでしょう。ちなみに少し離れると見えてくるのはカシワで、これは上よりも先に根をどんどん伸ばすので、風の強い場所でも比較的強いのだそう。

岬の近くにはガンコウラン。

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そして岬から少し離れたあたりで道路をはずれておりてみると…。

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なにかの多肉植物。1cmくらい。でもこんなところにいるなんて、すっげー。

ちなみに近くでは、昨年のセリ科の誰かがたたずんでおりました。

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堀田先生、どうもありがとうございました。