クリスマスローズ

クリスマスローズと呼ばれるが、本当はヘレボラスというらしい。ヨーロッパではクリスマスローズというのはヘラボラスの中のニゲルに関する名称だそうだ。

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夏に高温多湿になる本州では鉢植えで大事に育てないといけないそうだが、北海道では地植えでほったらかしでも毎年咲いてくれる。ただ、本来落葉樹下に自生するが、よく光合成させる必要があるので、日なたに植える。また交配によって生まれた、変わった色のダブルなどは、きちんと肥料も与える。ただし7-8月は肥料が切れるようにする。そうしないと来年、花色が変わったり、シングルになったりする。もしそうなっても肥培管理をきちんとすれば、元に戻る。

オキナグサ

庭にオキナグサが咲いている。学名はPulsatilla cernua。属名は「鐘のような形」の意味で、種小名はうなだれるという意味らしい。うちのはまっすぐ上を向いているが…。

 
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キンポウゲ科なので、おそらく植え替えなどで根をいじられるのをいやがる。だからここと決めたら、やたらと動かさない方がいいはず。

同じ時期に咲くプルモナリアも紫色で高さも同じくらいなので相性はよいような気がする。クリスマスローズともグッドか。

花後はクレマチス(これもキンポウゲ科)と同じように、球果に長いヒゲがいっぱい出る。オキナグサ(翁草)の名称はおそらくそこから。

水はけのよい日なたに植える。

太四郎の森

北海道医療大学の堀田先生と、広尾の太四郎の森に出かけました。

あちらはなんと真っ白の銀世界。4月も下旬ですよ!今年は春がなかなかやってこないです。

でも太四郎の森にはエゾノリュウキンカがいっぱい咲いていました。

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泉さんは15年かけて土地を探し、それからさらに18年、森づくりをしてらっしゃいます。

ちなみにエゾノリュウキンカはとてもきれいな水がないと、生きていけないのだとか。よく似た花のエンコウソウはやや淀んだ(といっても、ふつうの川よりもずっときれいな場所)に棲み分けるのだそうです。「だからエンコウソウの中にリュウキンカがあったら、そのそばに地下から水がわき出ていると思っていい」のだそう。下の写真は木の根元から水がわき出ている場所。

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堀田先生と泉さんは、野草をどうやって森の中にふやすか、どんな花の芽出しが魅力的か、などのお話で盛り上がっておりました。私もそれなりに野草好きを自認していますが、かなりマニアックでついて行けない場面も多数。でも横で聞いているのはとても面白かったです。

そして、その後えりも町へ。写真はえりも岬の手前、東側の海岸。岩が海に突き出ていて、岩の間から日高山脈の伏流水がしみ出しています。

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その岩のあちこちに、これ。

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ヒダカミセバヤです。うーん。あなたこんなところにお住まいなのね。真下は打ち上げられたとおぼしきゴミなどがあったので、満潮時にはここまで波が押し寄せるのでしょう。しっかしなんというところにいるのか。えらいよ。

ついで、襟裳岬にご案内いただきました。北海道に来て22年、はじめてきました。

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うわさに聞いた風がない。でも見渡すかぎり、この岬のあたり何キロも自生の樹木は生えていません。草ばかり。やはり相当に風の強いところなのでしょう。ちなみに少し離れると見えてくるのはカシワで、これは上よりも先に根をどんどん伸ばすので、風の強い場所でも比較的強いのだそう。

岬の近くにはガンコウラン。

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そして岬から少し離れたあたりで道路をはずれておりてみると…。

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なにかの多肉植物。1cmくらい。でもこんなところにいるなんて、すっげー。

ちなみに近くでは、昨年のセリ科の誰かがたたずんでおりました。

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堀田先生、どうもありがとうございました。

ライラックの冬芽は花色で違う

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北海道は冬が長いので、11月末〜4月中旬はほとんど見るものがないように思えます。

でも木々の枝には新しい芽がふくらんでいます。例えばこのライラック。

左は紫色の花の枝、右は白い花の枝。

けっこう芽の色がちがいます。

札幌的市花是丁香花。那个花芽鼓起着。但是,花开是5月。植物总是半年准备着处。

丁香花的花,有紫色和白。也已经那个差异呈现在芽上。是不是明白?

水の中の紅葉

再び真鍋庭園で撮影した写真から。

妻が私の撮った写真を自分のブログにツタとこの写真の2枚アップしていたので。

これが、昨日真鍋庭園で撮った写真の中でもいちばん気に入っている。

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自分はスケッチ主義者だが、こんな写真が撮れるならデジカメもいいと思う。正直言って、このカメラ欲しい。前日に高野ランドスケープのAさんから借りたCanon G9です。

いや、こういう絵を発見できるのも、ひょっとしたら前日の酒のおかげなのかも。

晩秋の帯広

昨日は帯広の紫竹ガーデンでイベントの取材。晴れた晩秋の空に、紅葉の終わりかけた木々がきれいだった。

紫竹昭葉さんにいろいろ気に掛けていただき、撮影物をあれこれ手配していただいたり、紹介していただくなどたいへんありがたかった。

その後、主催者の打ち上げに誘ってもらい、列車を明日に振り替えてホテルもとった。

結局2時まで飲んでいた。

朝起きて真鍋庭園へ。先月行ったときにはニセアカシアが黄色くなっていた程度だったので、そのリベンジ。とは言っても終わりかけ。売店の人とも「もう少しはやければ」と話をする。

でも秋らしい小さな風景がいろいろ撮れた。

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オンコの実とその影。

ほかにも色とりどりの落ち葉が敷き詰められた地面、メギやハマナスの実、池の中の落ち葉と水面に映った紅葉など面白い絵がいっぱいあった。

でもこのときにはまだ酒が残っていたらしい。

途中で頭が少々痛くなり、JRに乗り込んだときには二日酔いの症状。気持ち悪かった。