海外の天体物理の本

冷えました。マイナス15℃くらいなんですが、なんだか今年はいつもより寒く感じます。うちが千歳とか帯広じゃなくて本当に良かった。もしそんなに寒いところに住んでいたら、ホームセンターのストーブ売り場で「ここからここまでぜんぶ頂戴」とか言い出しかねないところでした。

この頃、また宇宙の本ばかり読んでいます。2つ続けてすごくいい本に出会いました。

1つは「世界は『関係』でできている」(カルロ・ロベッリ)。―衝撃でした。量子力学の解釈について「あ、そんな見方があったか!」という感じです。簡単に言うと「固有の性質に基づいて現象が発生するのではなく、現象があって初めて性質が発生する」ということのようです。おそらくこれは量子だけでなく、もっと大きな物体や日常生活、または人の性格までそういうふうに言えるかも、という「目からウロコ」的な本でした。

もう1つは「宇宙の終わりに何が起こるのか」(ケイティ・マック)。タイトルは大仰ですが、文章は軽めで、なのにちゃんと難しい話を説明してくれています。宇宙そのものが終りを迎える頃には地球はとっくにない確率は高いので心配することはないのですが、もしかすると明日にでも宇宙が終りを迎える可能性もあるらしいです。

どちらも著者は海外の人ですが、引用されている文章を見ると、物理だけじゃなくて、哲学や小説などいろいろな本を読んでいるなあと思います。だからこそわかりやすい説明や考え方ができるんでしょうね。こういう色んな分野に目端が利いた宇宙物理の著者って日本にはいないのかな。

物理とは全く関係ない絵ですが、こういう空想は好きです

ではまた明日(たぶん)