仕事というのは、常に楽しいわけではない。むしろ一般的に言って、「楽しくない:楽しい」の割合はよくて「8:2」だろう。ほとんどの人は「9:1」もあればかなりいい方ではないだろうか。なにしろ自分の好む時間と場合に限らず、テンションを上げることを強要されるのだから。私の場合、学生のころ演劇をやっていたときに演出家の都合でテンションを上げさせられるのがいやだったので、役者をやるのは嫌いだった。やらせるのは気にならなかったが。
とにかく、仕事を楽しむのはむずかしい。野茂英雄はそれを追求するためにもアメリカに渡ったような気がするが、ボビー・バレンタインは逆に、日本にそれを持ち込もうとした人だったのかもしれない。
今日の朝日新聞朝刊によると、2005年の優勝争いに関して「このプレッシャーを楽しめないなら、ほかの職業についた方がいい」と選手に言ったそうだ。また
打者が試合でもっとも楽しい瞬間は(中略)相手投手の最高の決め球を、自分の最高のスイングでとらえた瞬間です。ホームランという結果をよろこぶのではなく、投手を研究し、練習を重ねた結果、最高のスイングができたことを喜ぼう、というのが『エンジョイ』の意味なのです。
と語っている。
仕事はまさに面倒なことや気遣い、根回しなどが折り重なってしまい、エンジョイできる機会は少ない。しかし、しんどいことをする中で新しい発見や知識に出会い、ほかのだれでもなく、自分こそがその素晴らしい情報をほかの多くの人に伝える役目なのだと知る瞬間は、とても楽しい。もちろん、それをいかに上手に正しく伝えるかと思案しながら編集する過程もさらに楽しい。
今日は帯広に行って、そんな素晴らしい栄に浴することができた。
ありがたい。