暴力的に秋が到来@十勝岳連峰

すごい風とガス。十勝岳縦走初日(29日)は上ホロカメットクの避難小屋を見つけられるか不安になるほどの。
とてもではないがテントが張れるような風ではなく、小屋に入る。先に2名。どちらも気さくな人で安心。そのうちの若いお兄さんも、テントの予定を変更したらしい。
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夜中から朝にかけて暴風とガスはさめやらず。そしてすごく寒い。あとできいたら、麓は最低気温10℃。ならば小屋の標高では0℃前後だったはず!そりゃさむいわ。でも私以外の2人はまったく目を覚まさない。さすが山男!

朝飯を5時に食べた後は朝寝を決め込んで寝る。7時頃ガスが晴れて、風だけに。8時小屋を出発。予定より3時間遅れているのでむりをせず、十勝岳で降りることにした。本当は美瑛岳まで行きたかったが。
稜線は美しい。最高にきれい。これを長く縦走するチャンスを改めてつくりたい。
それにしても強風。前を見て歩くことができないんです。
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十勝岳山頂! 十勝岳連峰の最高峰に到達したことは、それなりに達成感がある。
富良野岳がかっこいい。遠くに見えるのは日高山脈。あっちもいきたい。とにかく風で寒い。手がかじかむ。それにしてはよく描いた。
惜しいが、下山することにする。その分、吹上温泉の時間がとれる。美瑛岳まで行きたいが、欲をかかないことも大事。山はぜったいに逃げない。
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少し降りた稜線から。ここまでくると、風はほとんどない。
こんなにはモノトーンではないが、実際、十勝岳は大雪山などに比べると火山として更新が多いせいか、植物が少ない。下山しながらまず目にはいるのはタデ科の仲間。ほとんどイタドリを小さくしただけの植物。ついでイネ科グラス類。やがてメアカンキンバイ、エゾオヤマリンドウ。そしてシラタマノキ、ハイマツ。
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十勝岳避難小屋から。噴煙があがっている。旭岳の登山道同様、石が多くて足下が定まらず、歩きにくい。高校生1年か中学3年らしき男女がたくさん登っていた。聞くと宿泊研修(修学旅行)とのこと。やたらとばして登る男子もいれば、甘える女子もいる。しかし総じてみんな礼儀正しいし、私がちょっと足を滑らせただけで「だいじょうぶですか?」なのだ。「今時の若い者は」なんてだれが言うのだろう。それよりも北海道の小さな避難小屋を我が物顔で占拠する中高年登山ツアーを取り締まってくれ。10人、20人の互いに名前もしらないもの同士で山に入ってガイド任せというのは反則やろ。山では。しかも無料の善意の小屋を占拠するのを当たり前と思われては困る。

その後泥流跡を横断する道を1時間歩いて、吹上温泉へ。
ここがすばらしい温泉だった。ヒバ風呂が最高に落ち着く。ここは素泊まりもできるし、芝生敷きのテント場もある。惜しむらくは、どの山にも中途半端に遠いこと。湯治には最高。
そのバス停から。↓
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町営バスに乗り、上富良野駅へ。駅ではいつも雑誌の取材でお世話になっているMさんがまっていてくださって、富良野までおくっていただいた。しかもジャガイモもいただいた。札幌行きのバスの中でも食べたし、家に帰っても食べたし、今日、さっきもそれを食べた。おいしいよ! ちなみに上富良野のジャガイモは、粘土質の畑の方がおいしいらしい。本当は植物の生育には向かないのだが、そんな中で育つジャガイモはかえてうまいのだそうだ。やせた土地にあえて育てるトマトなどと同じで、原産地南アメリカ高地のきびしい環境にちかいからだろうか。「定量・定規格」にはむずかしくても確実においしい。そういうモノがもっとよろこばれる社会になるとおもう。
そういえば、本州の人はジャガイモの「きたあかり」とか知って居るんだろうか。すごいうまい。

家に帰ってザックを洗う。
1日干して、今さっき気づいたのだが、中にカメラが入りっぱなしだった。
…電源が入らない。