新しい絵

5月の関東の展示に向けて、いろいろ描いています。これまで描いてきて人気だった絵を一通り用意した上で、さらに「いつもとはちょっと違う」絵も加えたいところです。もちろん、これまでにない感じの絵はおいそれと思い浮かぶわけではありませんし、思い浮かんだところで机上の空論よろしく、実際描いてみたら絵として成立しない場合も多々あるのは、これまでこのブログでも書いてきたとおりです。

ところで先日、世羅高原農場さんで大きな塗り絵を作りました。描いている間、通りすがりの入園者の方々からいろいろと話しかけられました。ありがたいことに多くはお褒めの言葉で「面白い」「夢がある」というご感想を複数の方から頂きました。

それなら、あの絵をアレンジして水彩絵の具で描いてみたらどうだろうと思いつきました。

これは絵の一部です。
これも部分です。

巨大塗り絵のようにストーリー仕立てではありませんが、人物のアレコレを描きこんでみました。

自分でも描いていて、時間が経つのを忘れる感じで没頭しました。

で、思ったのですが、果たしてこの絵に花や植物を描き込むことは必要なのだろうか、と。花がなくても面白い絵としては成立しているように思います。一方で花があることでセピアの街にカラーを添えることができるので、その意味では花というアイテムは必要かもしれません。ではカラーを入れたいだけなら、花じゃなくてもいいのでは…?

20代に演劇をやっていたときのクセで、作品を成立させるために必要な要素を最低限だけ盛り込み、不要な情報をなくす、という考え方が染み付いています(笑)。

とにかく、これはこれで1つの絵としてお目見えします。

ではまた明日(たぶん)