ストーリーの構造:ボーン・アルティメイタム

DVDで「ボーン・アルティメイタム」を見た。その構成を整理してみる。
この話は3場構成。

  1. ロンドン
  2. マドリード
  3. ニューヨーク

これを縦に貫く主な軸は3本。

  1. 主人公ボーンの「自分の過去を思い出す」こと
  2. CIA部長(だったか?)パメラの「隠蔽された情報を知ること」
  3. その上司(名前忘れた)の「情報を隠蔽し続けること」

そのほかニッキーとか新聞記者とか登場人物はあるが、全場に出てこないので、上記3本の軸をつくるためのエピソードと考えてよい。
これら縦横3つを表にしてそれぞれを埋めていけば、話の構成は完成するが、面倒なのでここではジェイソンボーンの軸だけ。
1ロンドン

  • ボーンの目的:新聞記者から情報源と作戦の内容を知ること
  • 場のスタート:新聞記者への接触
  • 場のゴール:新聞記者の取材メモを通じてマドリード支局への手がかりを得る
  • ゴールへの過程:新聞記者をCIAから保護する
  • ※ヤマ場は繁華街で、携帯電話を通じて新聞記者をCIAから守ること

2マドリード

  • ボーンの目的:マドリード支局長に接触して自分の素性の手がかりを得る
  • 場のスタート:支局に潜入
  • 場のゴール:ニッキーを暗殺者から守る。研究所への手がかりを得る
  • ゴールへの過程:ニッキーを巻き込み、暗殺者を殺す
  • ※ヤマ場はモロッコの町並みを使った暗殺者との格闘。ニッキーは元恋人と判明し、協力者になる

3ニューヨーク

  • ボーンの目的:研究所で自分の素性を知る
  • 場のスタート:空港でパメラから接触
  • 場のゴール:素性を知り、さらなる逃亡へ
  • ゴールへの過程:パメラの協力を得て極秘資料を入手し、カーチェイスの末、研究所で教授と対峙
  • ※ヤマ場は資料入手のトリックとカーチェイス。殺人を犯すむなしさを表明することで、「殺人マシーン」から人間性の復活を印象づけ、3部作を通じた結末の1つとする