野田弘志展と棟方志功

今日、北海道立近代美術館で開催されている「野田弘志展」を見に行きました。
とてもリアルな静物画がいっぱい。
絵の対象はすごく存在感があります。ただの瓶やブドウとかなんですが。対象を仮に実物で見てもおそらくはこのような存在感を感じられないでしょうから、静物画の力を初めて認識しました。でも一番感動したのは、摩周湖の夏の絵。本当に風が吹いて木々の葉がそよぐようでした。
もう1つ、最近の裸体画もやたらリアル。あまりじっと見ていると、周りの人から不純な動機で見ていると誤解されるのでは、といらぬ心配をするくらいの実在感。「THE-1」という絵は、本当に人物が瞬きしたように、何度も感じられました。
7月14日まで。

で、もっといろいろ見たくなり、常設展示も見ることにしました。
いろいろある中で最も目を引いたのは、棟方志功の小さな版画。
何というか、格が違う。ただの黒い面と白い(何もぬっていない)面で構成されただけの版画が、なんでこんなに力強いんでしょうか。しかもペイントじゃないので筆致とか直接画面にはありません。
絵の力って、いったい何から出てくるもんなんでしょうか。

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