浦沢直樹さんの物語の構造=プルートーをつくったのはゲジヒト

浦沢直樹さんと言えば、今「PLUTO」がすごい人気です。私も月に1回しかない(時には2ヶ月待つこともある)この連載をすごーく楽しみにしています。もちろん1〜3巻まで全部持っています。
「MONSTER」も読みました。今、遅ればせながら「20世紀少年」も読んでいます。現在まだ5巻までですが。いずれも感じることですが、引き込まれるのですが、あえて誤解を恐れずに言うと、読んでいて「楽しくない」のです。
なぜだろうか考えてみました。
この3つの作品とも、すごく困ったこと(ネガティブイベント)が起こって、それをノーマルな状態に戻す物語だからではないでしょうか。MONSTERはヨハン、20世紀少年は「ともだち」、PLUTOは「プルートー」です。PLUTOはまだ3巻なのでほかの2つを中心に考えると、物語は
  主人公がきっかけでネガティブキャラクターの萌芽ができる
     ↓
  ネガティブキャラクターは主人公の知らないうちに巨大化している
     ↓
  主人公がネガティブキャラクターの存在に気づく
     ↓
  主人公は責任感と使命感を以てネガティブキャラクターの排除を試みる
     ↓
  何度かの失敗を経て排除に成功する
という構造ではないでしょうか。
さて、そう考えると、PLUTOにおけるゲジヒトの謎も解けそうです。ほかの2つの場合、ネガティブキャラクターをつくったのは、主人公本人。と言うことはプルートーをつくったのもゲジヒトではないでしょうか?

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