センス・オブ・ワンダー

夏から秋はバラを描きに行きますし、冬は冬で花のある場所としてとても貴重なのでおじゃまします、いわみざわバラ園。今の時期は花は少ないとはいえ、あるだけでもすごいことです。北海道ですから。家から車を少し運転したところにあるなんて、僕はとてもラッキーです。

スケッチ教室をする時にまずお話することですが、「おもしろい!すてきだ!」と思えるものを見つけることが大切で、それに驚いたり感心したりすることがスケッチの動機になります。

それが見つかるまで何も描かない、というやり方もよいですし、逆に見慣れた中にも新たな発見ができるように訓練といいますか、感受性の感度をよくすることもしておきたいなと思っています。最近知ったのですが、そういう感受性のことをセンス・オブ・ワンダーと言うんだそうですね。

キモッコウバラの枝。いい曲線を描きますねー。

キモッコウバラの枝。いい曲線を描きますねー。

ケアノサス インプレスス ’ヴィクトリア’。青い花穂もかわいいですが、枝と葉の形もいいです。

ケアノサス インプレスス ’ヴィクトリア’。青い花穂もかわいいですが、枝と葉の形もいいです。

ヤブツバキ。花びらの形がナイス。

ヤブツバキ。花びらの形がナイス。

毎日の中に「わ、これグッとくる」、「なんかこの風景いいぞ」という発見や驚きがいくつもあれば、たとえそれぞれが小さなことであれ、トータルすれば人生はかなりお得だと思います。そういう1つ1つをとどめて置くために、僕はスケッチをしています。

先日読んだ本に、生まれてきたばかりの子供は知らない国に突然やってきた旅人のようなものだから、毎日が発見と驚きの連続にちがいない、と書いてありました。

そうした子供のような感性で周りのものを見られたら、きっと楽しいことでしょう。