今日はイコロの森に行ってきました。作品のための絵ばかり描いていると、花を咲かせてばかりの株のようにイメージがやせ細ってきます。スケッチはいわば土作りのようなものでしょうか。あるいは、作品が商品としたら、スケッチはその元となる「仕入れ」のようなものだと思います。
明日から4月とはいえ、暦の上では3月に外の花が描けるなんて、とてもすごいことです。
イコロの森は今年のオープンはまだ先ですが、特別に許可をいただいてスケッチさせてもらいました。ガーデン内では芽吹きもまだわずかですが、森のなかではあちこちでスノードロップが咲いています。
フクジュソウはホンの少し咲いていましたが、まだこれから。ナニワズもまだつぼみ。「準備中」の札がかかっているようです。
スタッフの皆さんがポッティングの作業をしている温室ものぞかせてもらいました。オープン同時にショップにならぶ宿根草たちが、いろいろポットから芽吹いていたので描かせてもらいました。
こうして見ると、同じ温度でも芽出しの早いもの、遅いもの、いろいろ差があることがわかります。ホスタなんてまだ昼寝中で顔さえのぞいていません。
またはじめから大きくなった時と同じ顔をしているノコギリソウや、「あんた誰」状態のユーフォルビアなど、様子もまちまち。
今日の私の発見は、ノコギリソウ(Achillea)とルリタマアザミ(Echinops)の葉がとてもよく似ていることに気づいたこと。ノコギリの歯が細かいか、粗いかというだけでのように見えました。
いろいろ描けて満足でしたが、でもやっぱり早く地植えの芽出しが見たいですね。