浦沢直樹さんと言えば、今「PLUTO」がすごい人気です。私も月に1回しかない(時には2ヶ月待つこともある)この連載をすごーく楽しみにしています。もちろん1〜3巻まで全部持っています。
「MONSTER」も読みました。今、遅ればせながら「20世紀少年」も読んでいます。現在まだ5巻までですが。いずれも感じることですが、引き込まれるのですが、あえて誤解を恐れずに言うと、読んでいて「楽しくない」のです。
なぜだろうか考えてみました。
この3つの作品とも、すごく困ったこと(ネガティブイベント)が起こって、それをノーマルな状態に戻す物語だからではないでしょうか。MONSTERはヨハン、20世紀少年は「ともだち」、PLUTOは「プルートー」です。PLUTOはまだ3巻なのでほかの2つを中心に考えると、物語は
主人公がきっかけでネガティブキャラクターの萌芽ができる
↓
ネガティブキャラクターは主人公の知らないうちに巨大化している
↓
主人公がネガティブキャラクターの存在に気づく
↓
主人公は責任感と使命感を以てネガティブキャラクターの排除を試みる
↓
何度かの失敗を経て排除に成功する
という構造ではないでしょうか。
さて、そう考えると、PLUTOにおけるゲジヒトの謎も解けそうです。ほかの2つの場合、ネガティブキャラクターをつくったのは、主人公本人。と言うことはプルートーをつくったのもゲジヒトではないでしょうか?
「making ‘silent-story’」カテゴリーアーカイブ
物語をつくる練習1
物語をつくるのは難しくありません。
身近なところから練習はできます。まずは通勤の電車から。
茶髪のカップルがいるとします。疑問を持つことが大事。
なぜ茶髪どうしでカップルなのか
↓
つきあう前から茶髪かも
↓
もし一方が茶髪でなかったら、つきあわなかったかも知れない
↓
じゃあ、男の方が突然黒髪に戻したら別れるのかも
↓
だとしたら赤髪にしたらどんな展開が?
結婚する、とか茶髪と別れて赤髪の女とつきあう、というのもいいのですが、更に想像を膨らませましょう。
赤であることを女に隠すために、髪を全部剃る
ここまで来たらついでに
剃った髪を編んでヒモにして、女と自分の小指にくくりつける
ハッピーエンドになりました。めでたしめでたし。
物語の表出方法はいっぱいある
こないだから●●るsilent-storyをいつかお見せします、と書いておりましたが、ここ数日、ほかにも物語の見せ方を思いつき、いったいどの作品をどんな方法で人の目に見える形にすればよいのか迷っております。
ええっと、こんな時に頼りになるのは現役で何かをつくっている人の言葉。料理研究家・辰巳芳子さんが、たまたま私が温泉にいった時に見たテレビでこんなことをおっしゃっておりました。
「いいものをつくるには、ものに沿うこと」
この言葉はいろんなものに当てはまりそうですが、この場合は物語に沿うことを考えましょう。
つまり、それぞれの話がどんな形を与えられることを望んでいるのか=どんな形にすると、一番その話の魅力が伝わるのか、を考えることにしました。
…
1つ1つ難しい課題を与えられることになりました。遠回りになりそうですが、たぶんこれが誠実でよい方法なのでしょう。
今後にご期待下さい。
真のモバイルは紙だ
札幌と函館を往復しました。
車中でノートにテキストを書きました。列車が揺れても安心。キーを打ち間違う心配なし。しかも膝の上でも、手で持つだけでもOK。すごい、ノートって最高のモバイル!
でも後で打ち直さないとアウトプットできないんですが。この弱点にさえ目をつぶれば最高。でも最大の弱点。
PDAは消えてしまった?
このところ出張が多いので、移動中の時間も仕事をしたりアイデアを書いたりしたいなと思うことが増えました。そう言う時に便利なのが、WindowsCEなどのOSを乗せたPDA。しかし!ないんです。
そういえばPDAと言う単語を聞かなくなったような気がしていました。それは自分の関心が薄れたからだろうと思っていましたが、実は衰退していたのか! 昔は持っていたんですが。モバイルギアとか、シグマリオンとか。どれも買った当初はいいけど、そんなに使わなくなって手放したんです。よく考えたらあまり書くべきことってなかったし。
しかし最近の私の生活はちょっと違う。時間がない。なにしろよく寝るものだから。でもってこのところ出張が多い。しかし欲しい時にPDAはなし。ああいうものはもうなくなってしまうんでしょうか。iPodは出力オンリーだし、W-ZERO3は親指で打たなきゃならないし、だいたい4万円近い値段は高すぎる。
…明日は函館です。片道3時間40分。求む、安くてキーボード付きで、できればLANケーブルもついたPDA。
花は物語の媒体に
贈り物には切り花が使われます。カードを添えてメッセージを託す媒体にもなります。でも鉢花の方が媒体には適していると思います。しかもできれば、花がはじめからついているものではなく、小さな芽をプレゼントにできないのでしょうか。
徐々に大きくなり、形が変化し、成長し、花という結末に至る。その時間そのものにメッセージを託すことはできないのでしょうか。「今、あなたのことをこう思っている」という結末だけではなく、どうしてそう思うようになったか、その結果今私はあなたのことをこんな風に大事に思っている、という物語こそ伝えられるべきではないかと考えます。
そして、その物語をもっと多くの人どうしが気軽に贈答できるようになれば。
…
もっと言葉にできるようになったら詳しく書きたいですが、物語は見知らぬ人どうしの気持ちをつなげることができるのではないかと考えています。それは国境や言葉の違いも超えることができるはず。そのためには、物語は言葉で媒介するものであってはならないと考えます。そして顔も見ない相手のことを想像できる媒体になり、最終的には物語によって戦争がなくなれば。…そんなことも思います。
すべての荒れ地に花を。すべての戦地に花を。すべての心に花を、物語を。
新作「桜」アップしました
新作をようやくアップしました。
季節に間に合いましたね。
見せるツールとして、Flashをやめて、原始的なHTMLにしています。その方がシンプルなので。絵の雰囲気に合うし、何より私はシンプルなのが一番と思っているので(思いこんでいるので)。
手書きをスキャンしたものです。色は少しだけPhotoshopを使っています。本当は色鉛筆にしたかったんですが、スキャンで色がでないので。