本当に対照的です

植物はパーツが小さくてたくさんあります。花びらとか葉とか茎とかがいくつもあります。バラなんて花びらだけで数十枚。実際に絵にするときにはシンプルにしたいので、数はできるだけ必要最小限にしますが、それでもいくつもパーツを描かないといけません。でもその分、1つくらいパーツの位置や形を多少失敗しても目立ちません。もちろん自分的には「わちゃー」と思いますが(笑)。

動物を描くときにはそれと本当に対照的です。

パーツはとても少ないです。哺乳類なら4本の足と胴と頭、それと尾があれば形はできます。そこに目、花、口、耳を描き加えれば完成です。ただしその分、1つのパーツの位置がちょっとでもおかしかったり、形が変だったりしてもごまかしがききません。実際、ちょくちょく失敗しては反古となります。すごく緊張感があります。

今日はシロクマを描きました。目の位置がいちばん悩みますし、失敗しやすいです。

そう考えると、植物を描くときも、動物を描くときも、「手数×緊張感」は同じかもしれません。

結局、楽に絵を描く方法はないということですね(笑)。

ではまた明日(たぶん)

花冷え?

うちの近くでもサクラが咲き始めましたが、急に寒くなりました。そして風がすごく強いです。

今日で4月が終了ですか…。早いなあ。

そして関東の展示に向けて、制作に使える日数は実質的にあと4日。短いなあ。

そして11日からは花菜ガーデンで展示です。

今日は動物の絵を何枚か描きました。でも何枚か失敗しました(笑)。

ではまた明日(たぶん)

エゾリス

どうやら、家の近くの木にエゾリスがこの春から住み始めたようです。ヤマブドウが網のように絡んだヤナギにちょうどよくウロがあいているので、いい巣になっているのではないかと思います。

そんなこんなで木々が生い茂っている中を歩いたのですが、帰ってきてから「去年ダニに食われたのもこの時期だったなあ」と思い出しました。たしかゴールデンウィークで街の皮膚科医院がどこも閉まっていて、市立病院の救急外来で外科の先生にメスで取り除いてもらったのでした。

あれはもうこりごりなので、すぐに風呂に入って服は洗濯しました(笑)

ではまた明日(たぶん)

キバナノアマナ

植物の形を覚えるにはスケッチするのが一番です。見るだけだと気づかないことは意外にたくさんあるからです。描いていると葉っぱがこうついて、花びらが何枚で、茎にちょっと毛が生えていて…といったことがよくわかります。

でもスケッチのときに間違って覚えてしまうと、ずっとそれを繰り返してしまうことがあります。例えばキバナノアマナ。

ずっと花の数は3つだと思いこんでいたのですが、全く違いました(笑)。

gagea lutea
Gagea lutea

花とつぼみ、合計7個以上! ぜんぜん違うやん!

情報は常にアップデートしていかないといけないという例でした(笑)。

ではまた明日(たぶん)

エゾエンゴサクとカタクリ

今日は浦臼神社に行きました。道内の方ならおわかりと思いますが、エゾエンゴサクとカタクリが群生しているところです。あまりに有名なところなので今さら行くのは恥ずかしいなあと思いつつ、一度は見たほうがいいかなと思った次第です。

水色と赤紫、この色の組み合わせは鉄板で、すごく絵になります。そしてここには時々リスが顔を出します。エゾエンゴサクとカタクリ、そこにリスのいる写真を見たらほぼこの浦臼神社で撮影されたものと考えてよいかと思います。実際、今日も大勢のアマチュアカメラマンの人たちが高価な一眼レフと、さらに高価な望遠レンズでリスを待ち構えていました。

リスは出ませんでしたが、エゾエンゴサクはちょうど見頃ですごくたくさん咲いていました。カタクリはまだ開き始めでしたが、色づいているので見応え充分でした。

人は省略(笑)。
エゾエンゴサクは水色から青紫まで色が多様です。

うちの近所もキバナノアマナが咲き出しました。日当たりの良いところはそろそろサクラが咲きそうな気配です。野草も気にしつつ、来月の展示の作品も描かないと…。

ではまた明日(たぶん)

ザゼンソウ

今日は天気がよかったです。すごく青空がきれいで、春〜!という感じでした。

ザゼンソウ。初めて描きました。

エゾエンゴサクをビニール袋にびっしり入れている人を見かけました。「入り口に採取禁止と書いてありますよ」と言うと、小さな声で「すみません」と言いながら立ち去りました。

こういうのって、注意する方も後味が良くないんですね。でも言わずにはいられないし。僕は正義を振りかざしすぎでしょうか。不寛容なのかなあ。でもやっぱりあかんやろ。

などと考えつつまた明日(たぶん)

小説が苦手で

高校生の頃はかなり小説を読んだほうだとは思います。でも最近あまり読めなくなりました。というのも、たいてい主人公が困った目に遭うからです。そういうのってドキドキして「なんとかしてあげたほうがいいんだろうか」という気持ちになります。その後当然「どうしてフィクションで俺が気をもまなければいけないんだろう」と気づき、本を置いてしまいます。先日はカズオ・イシグロの「遠い山なみの光」を断念しました。その前に読んだ「浮世の画家」と「夜想曲集」は最後まで読めたんですが。

日本の小説もほとんど読めません。当たり前ですが、物語というのは主人公が困った目に遭うから結末がハッピーエンドになるのであって、最初からハッピーだったら物語になりません(笑)。だからドラマも全然見られません。

前からそういう他人の困りごとの物語は苦手だったのですが、この頃はそれがいっそうセンシティブになっているような気がします。コロナで世界中でアンハッピーなニュースが多いからかもしれません。遠い国のことでも誰かが困っていると気になります。現実でこんなに困っていることがあるのに、さらにフィクションで困りごとを背負うのはできれば避けたい。

でも村上春樹さんの小説は読めます。どうしてだろう。生活感が僕からかなり遠いキャラクターが多いからでしょうか。

今日描いた絵。(本文とは関係ないです)

希望する人がみな、早くワクチンを打てるといいなあと思います。

ではまた明日(たぶん)