もう秋ですよbyロサ・グラウカ

まだ早いだろうと思っていたら、すっかり秋です。ストーブをつけないと実感わきませんが、もう大雪山の山頂付近はおろか、登山口あたりまで紅葉は終わりだそうです。
家の近くも、いつの間にか秋の様相。庭のアイスバーグはまだ咲いているのですが、近所のロサ・グラウカは紅葉が始まり、ローズヒップがすばらしい紅色。残り花のピンクの花びらとの取り合わせがまたきれい。

地下鉄の人々9月末〜10月あたま

ネクタイがえんじ色。スーツも高そうなので、たぶん大きな会社のひと。それでも朝は眠い

緑色の襟巻き。もう秋なんです。

新聞を読みながら瞑想中。青のネクタイはスーツの外へ迷走中。

土曜日。昼から地下鉄から熟睡の人。

札幌競馬開催中。おそらく早くもマークシートに記入するおじさん。二十四軒駅で下車。後はシャトルバスで桑園の競馬場に行くはず

三越の紙袋にさらに三越の紙袋を入れるおじいさん


じっと手を合わせる。でも私には何を祈っているのかわからない。

鞄は文庫本を読むための便利な書架になって何年目なのか。

指を口に当てて考える。今日の会議のヒントはあったか?

右の人は文庫本の中央にシオリをたてている。たぶん、立体写真を見ようとしているに違いない。左の人は新聞を読んでいるようだが、目の焦点をずらしてこれもやはり立体写真に挑戦中。たぶん。

えらく高く本を持ち上げて読む。「これが私のスタイル」なのだろう。

9月中旬の人々

【文庫本】主に通勤のために開発された小型の書籍。会社に向かう車内で眠れないときの場合に、睡眠を導誘するために文字を並べたもの。あるいは仕事のことをギリギリまで考えないようにするための逃避アイテム。

【紙袋】女性が地下鉄に持ち込む、紙で出来た鞄、あるいは袋。男性は手ぶらで通勤することを許可されているが、女性はそれが社会的に認可されていないために持ち込む。中身は任意。空でも可。

【めがね】新聞を読むときのおしゃれアイテム。ただし使用には熟練が必要。鼻にギリギリ引っかかるようにかけることで周囲の目を集めるほど上級者とされる

【アクオス携帯】電話機能に加え、テレビの視聴、周囲の冷ややかな視線を獲得するための小型機器

いろんな人々 9月中旬の辞典

「大辞林 第二版」を参考に

【無心】雑念や欲心のないこと。また、一心不乱にメールを打つあまり地下鉄が到着したことに気づかないさま。

【悩み】悩むこと。思い苦しむこと。思いわずらうこと。またそのような様子を眉間のしわに表すこと。

【用心深い】注意深い。十分に警戒している。きわめて慎重で、何かに備えて、胸ポケットにペンを4本常備しておくこと。

【熟読】文章をよく味わいながら読むこと。十分に内容を読み取ること。(例)「スポーツ新聞のエロページをしっかり—する」

【ダンディー】男性の服装や態度が洗練されている・こと。「かっこいいスーツを着て片足を投げ出して、うつむいてメールを打つ—な紳士」

【疲労困憊】ひどく疲れ、JRの車内で熟睡すること。

【整列】順序正しく並ぶこと。また、帰宅するJRの車内できちんと列を作って座り、眠ること。

釣果は呉れてやれ

朝、発寒川を通りかかると釣りをしているおじさんが数人。タバコなどをやりとりするなど、皆さん顔見知りのよう。穏やかな時間のうちに川は流れ、時間も過ぎます。

さて、そのうちの一人が竿を持ちながらチラチラと横を見ています。しばらくして、彼の針に魚がかかりました。釣れたのは小さな魚。おじさんはそれを針から外すと、無造作に横へ放り投げました。
魚が転がった先に待ちかまえていたのは一羽のサギ。
あっという間にごっくんと飲み込んでしまいました。どうやらおじさんとはそういう間柄なのでしょう。サギはまたそしらぬ顔でそこに佇んでいました。
やがて遊びに来た子供が近づいてきたので、サギはそこを離れ、川面すれすれを下流の方へ飛んでいきました。

今日の午後のスケッチ

3連休でしたが、昨日は雨で、今日やっとあがりました。午前中はトケイソウの植え替えなどをし、午後は散歩に出かけました。
↓午後3時半、スターバックスで本を読んでいた、鼻の高いお姉さん

↓午後5時頃、もう夕暮れというのに、これから発寒川を見下ろすベンチで酒盛りを始めそうなおじさん2人組

↓発寒川の川岸に「ここは河川管理区域なので自由にリンゴの木などを植えることはできません。8月までに撤去します。平成16年6月」という看板の近くで、たわわに実ったリンゴの木と夕暮れ。木の足下にはたくさんの実が落ちていた。

暮れてきた空はすでに濃く深い青。こういうのを見つめていると、ほかには何もいらない気持ちになる。