裏もまた真なり

水彩画の場合、紙は「水彩紙」を使います。簡単に言うと、画用紙のいいやつです。にじみどめという処理がしてあることで、絵の具を塗っても普通の画用紙みたいにボワーンと広がることがありません。

スーパーや小さい文房具屋さんには売っていませんが、画材屋さんに行けばあります。スケッチブックみたいに何枚かセットになっているものもあれば、大きな紙を1枚単位で置いていることもあります。大きいものは「水張り」といって、板にテープで貼り付けて使います。

どうして水張りというのかと言うと、最初に紙をビチャビチャにぬらして水分を含ませるからです。それを板に載せて、テープで固定します。すると乾いたら気持ちいいくらいに紙がビシーッとなり、後は絵の具を乗せても多少たわむ程度で描きやすくなります。

ただ気をつけなければいけないのは、水彩紙には表と裏があるということです。ちゃんと印をつけておくのでたいていは間違うことはありませんが、こないだはうっかり裏返しにして張ってしまいました。

どうしよう〜、と思ったのですが、せっかく張ったのだし、そもそも紙が数百円するのでもったいなく、そのまま描くことにしました。

意外にいい質感が出たかも(笑)。裏もまた一つの個性。これはこれで真と言えるでしょう。つまりは、裏もまた真なり。いや、逆もまた真なり。

ではまた明日(たぶん)