今日も淡々と

今日も引き続き単純作業。そう言うと聞こえが悪いですね。言い換えます。1つ1つ淡々と作業をしていました。とはいえ、ただ同じことをやっているのではなく、少しずつ形や大きさを変えつつ筆を置いていきます。

昨日も山登りにたとえましたが、今日はようやく登山口が足元に見下ろせるようになった、というくらいでしょうか。それでも「意外に登ったじゃない!」と自分を褒めてあげられる感じになりました。こうなるとだんだん調子に乗ってきます。この先まだきつい上りや迷いそうなところはあると思いますが、山頂がどこにあるかははっきりしているので、一歩一歩登っていけるのではないかと思います。

こういうのは得意なんです。元山岳部ですから。いや、山岳部だけどパーティで登るより1人で登るほうが好きでしたから。絵も1人で一歩一歩やるほうが好きです。淡々と一歩一歩が感じられると脳内の快楽物質がちょっとずつ出てきます。甘いものを食べると一気に出ますが、同じものがちょっとずつ出ます。楽しそうでしょう。

そうなんです。僕は楽しい仕事をしています。楽しいから、これを仕事と読んでいいのかはばかられます。先日も「仕事と言っていいのか、遊びと言っていいのか」と書きましたが、サラリーマンをやっているときには仕事はしんどいのが当たり前で、給料とは「しんどいこと引受料」だと思っていました。

でも僕にとって絵を描くことは楽しいことで、更にそれを楽しみに待っていてくださる方がいる。なんて素晴らしい仕事! いや、やはりこれは仕事という範疇にはないですね。じゃあ何と呼ぶのか、わかりません。

ありがたいことです。

絵を見て下さる方々、お買い上げくださる方々、楽しみにしてくださっている方々に感謝しつつ、また明日(たぶん)