失敗からなにか始まることもある…かな

水彩絵の具って、油絵やアクリル絵の具みたいに描き手が完全にコントロールできるわけではありません。水という流動的なものに頼る絵の具ですから、その時時によっていろいろ変わります。

特に夕暮れの色は毎回神経を使います。簡単に言うと青と黄色を乗せればいいのですが、この2色はほぼ反対色なので、混ざると汚い色になります。だからこの両者をうまく離しつつも接近させたいという矛盾したことをやらないといけないのですが、当然、うまくいくときといかないときがあります。

昨日も、うまくいかないのができてしまいました。仕方なく別の紙でやり直して、それはうまくいったので描き進めました。で、ふと先程の失敗を振り返るとこんなふうになっていました。

あれ。これはこれでなかなかいいぞ。もしかしたらここから新しい絵ができるかも? せっかくならまだ真っ白の下半分を、上半分に対応するような色合いにしたいなあ。

もしかしたらこの失敗から、何か今まと違う絵になるかもしれません。あるいはならないかもしれません。

ではまた明日(たぶん)