宇宙の本

宇宙の本、好きなんです。どうやって物質ができたかとか、時間はどうして一方向なのか、とかそういう事が書いてある本は大好きです。

最近、いい本が2冊出ました。

1つは村山斉先生の「宇宙はなぜ美しいのか」。内容としては目新しいことはないのですが、これまで知られてきた宇宙の謎について、新しい切り口で丁寧に説明してくれています。宇宙物理の本は、たいていギリシャ哲学に始まり、ニュートンとかアインシュタインの説明をして、といった物理の歴史をなぞる形で説明しているものが多いですが、それはそれでいいものの、ちょっとまどろっこしい部分があります。「いいから早く教えてよ!」と言いたくなるときがちょいちょいあります。でもこの本はそういう事がありません。関西で言う「イラチ」の人にも最適です。もちろんイラチではなくても、図版がきれいだし、何より村山さんが読者に語りかけるように書いてくれているので、とてもわかりやすいです。ちなみに、村山先生はバリバリの物理学者です。

もう1つはブライアン・グリーンの「時間の終わりまで」です。この人はアメリカの物理学者で「エレガントな宇宙」という名著もあります。というか、この人の著作はハズレがありません。どれもすごく分厚いけど、知的好奇心をそそられつつ、わかりやすく、そして書いているご自身も楽しそうです。その最新刊が出たからには、買わずにはいられません。そして訳は青木薫さんです。もう科学の本で青木薫さんの訳なら絶対買いです。難しい話もわかりやすい日本語で書いてくれます。ブライアン・グリーン×青木薫さんなら、もう買わない理由は絶対ありません。まだ前書きを読んだだけですが、すごく興奮します(笑)。もうこの後の600ページが楽しみでしかない。

今日は宇宙の本の新刊のご紹介でした。

ではまた明日(たぶん)