そろそろ冬の絵の終わり

描きたいものは、やはり季節と連動します。「いい景色だなあ」と思ったら、それをどうやって自分の絵に落とし込むかを考えてしまうからです。逆に言うと、反対の季節はなかなかイメージが湧きづらいです。今だと紅葉とかですね。

そういう意味では空が春めいてきた2月半ばというのは、衝動的に冬の絵を描きたくなる最後の時期かもしれません。

いや、でもですよ。明後日から来週頭にかけては、またかなり雪が降るみたいです。そしたら真冬の絵に逆戻りするかもしれません(笑)。

ところで、昨日から今日にかけて読んだ一冊。三砂慶明著「千年の読書」はもしかしたら早くも今年最高の1冊かもしれません。著者の体験と絡めながら料理からお金、経済、仕事、死というテーマに至るまで、それぞれ30冊くらいの本を紹介してくれています。最近エッセーなどで多い「はしゃぎ系」の文体ではなく、訥々と自分の言葉で丁寧に話してくれる、そんな文体なのでとても読み心地もいいです。またこうしたブックガイドはえてして「役に立つ情報」として本を扱うことが多いですが、この本は著者が人生の折々で偶然出会って必要と感じた書籍を紹介してくれているので、それぞれの本への愛があります。だから書評の形をとったエッセーとしても秀逸です。本の紹介の本なのに、読後感がすごく充実していました。著者は大阪梅田の蔦屋の本のコンシェルジュだそうです。

僕は本の紹介がうまくないので、もしよろしかったらぜひこちらの書評を御覧ください

ではまた明日(たぶん)