洗練か破綻か

続けてもう1枚、大きめの絵に取り掛かっています。

ところで先月、千葉県の京成バラ園で展示した際に、あるお客さまから「洗練されてきた感じがする」というお言葉をいただきました。嬉しかったのですが、今になって果たしてそれは僕の絵の場合に良いことなのかどうなのか、と考えています。

洗練されているということは破綻なく仕上がっているということです。確かに同じような絵を何枚も描いているとだんだん無駄なくきれいにベストの配置で仕上げられるようになって行きます。作品そのものとしてはより良いものになっていることでしょう。

一方で今まで喜ばれた絵を振り返ってみると、自分でも「これちょっと無茶かな」というものが意外に多かったりします。勢いがありすぎて構図がおかしいとか、構想が煮詰まっていないのに描き始めちゃったとか、空白を埋めるために無理やり線を伸ばしてバランスがおかしいとか。

破綻がある方が作家の人となりが垣間見える、あるいは洗練されたものより親近感が湧く、といったことがあるのかもしれません。

作品を作る人間としては洗練されていく方がレベルが上がってるように思いますが、作品そのものとしてはどちらが良いのでしょう。

そんなことを考えながら描いています。

ではまた明日(たぶん)