「フラット革命」を読みました。佐々木俊尚氏の新刊、「ネット未来地図〜20の論点」は本当に20のキーワードの解説みたいなもので、あっと驚き目から鱗、みたいな話はなかったのですが、このフラット革命はやっぱり目から鱗みたいな話はないものの、旧来の情報ヒエラルキーが崩れてきた社会、特にネット上のブログを中心とした言説社会の中でどう「絶対正義」と対峙するかということについて示唆に富んでいました。なにせ正論こそが議論の時にやっかいだと私は思っているので、その辺ばかり気にして読んでいたからです。正論って、振りかざした方は楽しいでしょうが、それだと変わったこととか、変わっているけど一考に値する意見が消えちゃうんです。
本全体については、たぶん新聞の言説が社会正義、と思っている人にとっては驚きの内容かもしれないですが、そうでないことを知っている人は前半はいらないかな。でも後半は作者の他県をあげながら、玉石混淆でかつ1つの方向に流れやすいネット言説に対して、今後どう対応していけばよいのかということについて話がされていて、これが参考になりました。でも特に「読まなきゃ」と言うほどの結論はないかな。というのも私がそんなにネット生活を重視していないからでしょう。CGより鉛筆で描いた絵の方が好きだし。以前はイラレとかで絵を描いていたんですが、最近水彩だし。関係ないか。
で、「ニッポンを繁盛させる方法」です。島田紳助さんと東国原知事の対談。これには「正論」以外の話やアイデアがいっぱいです。正論が幅をきかせる最近の風潮についてもチクリと言っているところもあります。たいてい政治の話だと堅くなったり数字とか表が出てきたりしますが、そんなことは一切なく、また芸能人本にありがちないいっぱなしの無責任な感じもなく、自分と地続きの場所に住んでいるおっちゃんたちがすごく建設的な話をしてくれている感じです。特にネット空間で生きていく必要を感じていていない、私のような人間にはこっちの方がお勧め。