物語をつくるのを「家業」と決めているせいでしょうか、私は結末の見える物語は嫌いです。だから「感動もの」の映画とかは絶対に見ません。例えばこういう映画は見る前から最後に主人公が死ぬのはわかっているし、感動を強制されている気がするからです。
ところで、このところビジネス本とかで「計画的に進める」みたいな本がはやっています。例えばこういう本。
売れているみたいです。本屋さんで目立つところに何週間もおいてあります。私も立ち読みします。
例えば左側の「問題解決の授業」の中では、ライブを3回ばかりやった学生バンドが、今後客数を増やすにはどうしたらよいか実践するたとえ話が書かれています。問題を洗い出して、解決方法(いつも同じ曲をやらない、ポスターで宣伝するなど)を探るらしいです。でもつい、「本当にすごいバンドって言うのは、そんなことせんでも売れるやろ!」というつっこみを入れたくなります。
まあ、書かれている通りにやったら、無計画に好きなときに好きなだけやるよりも確実に実現できるかもしれません。でもさあ、それってうれしい?
計画を立てた時点で結末の見えている人生ってことですよ。
俺、好きじゃないなあ。「そうしないと成功がおぼつかないだろ」という反論もありそうですが、なんだか昔教科書で習ったソビエトの「5カ年計画」とかを思い出させます。社会主義って結局破綻してるし。そもそも「成功=幸福」というところに疑問を感じます。あ、そういう人は最初から読者として想定されていないのか。
ちなみに右側の「1日30分を続けなさい」では、半ば以降、著者が実践している英会話上達の方法と、自分が主催している英会話スクールでの成功例が語られます。なーんだ、勧誘本か。