愛でるー 2025年もありがとうございました

今年もあと1日を残すのみとなりました。皆さん、今年も大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

今年気づいたこと。

10月の練馬区の四季の香ローズガーデンさんでの展示で、大学時代の後輩がふらっと来てくれました。僕は大学は北海道ですが、先輩・後輩・同級生で今は東京に住んでいる人がたくさんいます。

でも僕は彼らに展示の案内をしません。住所を知らないというのもありますが、その時の自分と今の自分が繋がっていない感じがするからです。

実際、その後輩も「藤川さんが絵を描いているなんて」と驚いていました。当時の僕は若かったし大学生だったというのもあって、考えればだいたいのことはわかるはずだ、と漠然と思っていたような気がします。今となってはありがたいことに大して覚えていませんが、人に噛みついて恥ずかしい議論をふっかけたこともあったと思います。

もちろん今でも理屈が通らないことには立腹しますが、あれから30年以上経つ中で演劇をやったりサラリーマンになったり転職したり辞めたり食いつないでいく中で絵を描いて生活するようになった自分が、当時の自分と繋がっている感じがしないんです。でも何が違うんだろう?

だから「今はあの頃と違うんですか」という彼の質問に対して、ふと自分から出た言葉に自分で驚きました。

「今は愛でるほうが楽しいかな」

エンレイソウの花はこういうふうに咲いて枯れるんだとか、キリンはどうやってあの脚で重い体を支えるんだろうとか、夕暮れの空はなんと素晴らしいグラデーションなんだとか、身の回りの生き物や自然の面白さに気づいて、じっと見続ける。

もちろん考えることは大切だけど、その前に眼の前の事象に驚いて尊敬して愛でる、そういうことに重きを置くようになったのが、かつてとの違いなのかな、と初めて気づきました。

今日も1枚絵を描きました。今年最後の作品になりますね(これもネット販売に追加しました)。植物を見て、気づいて驚いて愛でた結果がこういう絵になるんだろうと思います。

2026年もどうぞよろしくお願いします。

ではまた明日(たぶん)