面白い本です。まだ途中ですが。何でも鑑定団で有名な方ですが、ニセモノがなぜ偽物とわかるか、についてもう経験しかございません、というところが面白い。むしろ「こういうやつが本物、こうなっていたらニセモノ」という知識こそが不要だそう。なぜならその知識に合致してしまったものは全て本物に見えてしまうから。でも上手なニセモノづくりはその辺承知なので、知識に合致したニセモノをつくるわけです。では見分ける方法は、「ライン」というモノそのものがもつ形と、「次第」と呼ばれるモノ以外の部分。なにより本物というのは善意とひたむきさが現れるので、そこがラインとして見えてくるのだそう。ニセモノは本物に近づけることが目的となるからたぶん駄目なのでしょう。本物はそこにあるモノの先の形を目的として作ろうと努力されているから、その辺が自ずと変わるはずです。あ、これは私の解釈。
なにしろ中島誠之助さんは10m先からでもそれが本物か偽物かわかるそうな。写真でもわかるそうです。でもなぜかデジカメでとったものはわかりにくいそう。へえ。偽物も本物もいっしょくたに見せてしまうというのは、雑誌の仕事をしている私にとっては面白い話です。このへんもう少しつっこんで自分で考えたいです。
ところで、この人文章も上手だなあ、と思って読んでいたら、突然文末が話し言葉に。
お?これって、本人が書いたんじゃなくて、ライターさんの聞き書きだったのか!
そんなことどこにも書いてなかったぞ! 新書ではちょくちょくあることですが、最初にことわってくれないと、私としてはちょっと騙されたという気分というか。
まあ、思いこんだこっちが悪いんですが。
それって骨董の世界と同じですね。
おすすめです。