素人ってすごいんです

札幌市にお住まいの人はご存知でしょうが、西区宮の沢に「白い恋人」で有名な石屋製菓「チョコレートファクトリー」に、バラ園があります。できたのは2年前。でも立派なバラ園です。イングリッシュ、オールド、その他モダンもありますが、ハイブリッド・ティーはないです。
正直、広くない。でもその中にいろんな種類があるので歩き回らなくていい。よくバラ園にいくと、同じ品種が固まって植えられて「バラ畑」見たくなっているところがありますが、そういうのはないです。
少なくともここは本数は少ないですが、そんなバラも含めてケーキやらドールハウスやら、いろんなことでお客を楽しませようとする場所でもあります。

で、バラの管理しているのがこの会社の部長さん。伊藤道行統括部長という方なのですが、なんと3年前まではただの素人。それがバラ園のオープンとともにバラにはまり、当時いた育成の先生の後を受けて、この方が植栽と管理責任者。昨日、仕事でいってお話を伺いましたが、印象に残ったのが「素人のすごさを見せるよ」という言葉。いや、その時はそんなに思っていなかったのですが、昼に本屋で島田紳介の本「ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学」を立ち読みしていて「プロと素人なら、素人に店を任せる」という下りを読んで、バラと素人が結びつきました。島田紳介の理由は「プロは、そんな常識はないとか同業者から笑われるとかいいだすが、素人は本気で体で飛び込んでいく」といった趣旨だったと思います。その具体例で出てくるエピソードがすごく面白いので、ぜひ立ち読みか購入をお勧めします。例えばお好み焼き屋をまかされた素人さんが、近所にあるはやりのお好み焼き屋さんに作り方とか経営の仕方を教えてもらいにいく話など…。

バラ園だってそうです。「そんな見せ方はおかしい」「こんな組み合わせは常識にない」というのは、バラ園に来たお客さんの目線とは何も関係がない。お客さんが楽しくなって目が輝けばそれでいいんです。

翻って自分のことを考えるに、よく仕事や芝居のことで「プロ目線」でものを言っております。恥ずかしいですね。たぶんプロ目線でしかものを言えない人間は、チャレンジするのが怖いのでしょう。

私のつくる物語「silent-story」も、「絵が下手だから」「ちゃんとしたデザインを学んでないから」と言わず、ヘタなりにコツコツいきたいと思います。

素人ってすごいんです」への4件のフィードバック

  1. (誤)島田紳介
    (正)島田紳助
    伊藤道行統括部長も、全国区になりましたね。

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