脚本の書き方1 アイデア

15年ほど演劇の脚本を書いてきたので、知りたい方にそのノウハウをお分けしたいと思います。まずはアイデアの出し方。
何でもなれるには時間がかかるもので、アイデアを出すのも最初は苦労します。キャリアが長くても苦労しますから、最初は大変です。
Sakuraとりあえず「おもしろい」と思ったものは何でもメモをとりましょう。私は今でも上着のポケットと鞄の中、それと枕もとに必ずメモをおいています。
あなたの才能がオリジナルかどうかを決めるのはアイデア次第ですから、はじめは何でもメモします。想像力は本来無限ですから、ここで遠慮はいけません。「舞台でこんなこと不可能だろう」なんて制限を設けてはいけません。たいてい後でどうにかなるものです。またその心配をするのは、今のあなたの仕事ではありません。
またメモしながら「これは別の機会に使うべきアイデアではないか」と思うものもあると思います。しかし、そう言ったものが、後に意外と役立ちます。遠慮や制限は想像力の敵です。とにかく、ここは想像力を全てに最優先しましょう。
メモをいっぱいとったら「これはおもしろいし、小説や漫画など他の人のアイデアは入っていない」というものを集めてみます。それら同士の組み合わせで、おそらくストーリーらしき影が淡くでも見えてくるのではないでしょうか。
例えば、水滴によるレンズ効果と無機質なビル群が桜に覆われるアイデアを組み合わせれば、このような物語を作成できます。