アカゲラ

今朝は窓の外にコゲラ、ヤマガラなどよく鳥が来ました。おなじみのアカゲラも来ていたのでお食事中をスケッチしました。

鳥は動きが速いから、スケッチは本当に難しいですね。

さて、今日は野菜カレンダーの5月。

アスパラです。何度もこのブログで書いていますが、僕はアスパラが大好きです。でも旬の5月はたいてい関東方面で展示をしますので、食べる機会が減ります。そこがすごく残念です。

空にぐんぐん伸びるアスパラの勢いみたいなものを感じ取って頂ければ嬉しいです。

以前もアスパラをカレンダーに入れたことが何度かありますが、種類がないので僕の画力ではうまく絵を作れません。紫のアスパラがあって、なんとか絵にできている状態ですね。

ちなみに北海道では紫のアスパラはちょくちょく目にしますが、本州の方には珍しいそうで、僕が絵を作るために、空想のアスパラを描いていると思われている方も何人かいらっしゃいました。

(僕は野菜にしろ、花にしろ、存在しない色や形の植物は描きません)

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ではまた明日(たぶん)

花カレンダーの4月

雪が降り出したばかりですが、もう春が待ち遠しいです。

花カレンダーの4月の絵は、僕がよく行く近所の山の風景が元になっています。エゾエンゴサクやフクジュソウ、エンレイソウなどが咲くなだらかな尾根をトレイルランニングで走っていくのが毎年の楽しみです。

冬のモノクロームの季節が終わり、色とりどりの野草がこれでもかというくらい次々に現れて驚かせてくれるだけでなく、木々の葉はまだ展開していないので日差しをさえぎるものがなく、とても明るいのも気分が上がる理由だと思います。

本当は歩いてゆっくり見たいのですが、そうすると遠くまでいくのに時間がかかりすぎる。だから走っている、そんな気持ちです。

以前からこの風景を絵にしたいと思っていたのですが、たくさんの木や下草を絵としてどう処理していいかわからずに放置していましたが、なんとなくこうすればいいんじゃないかなという描き方を思いついたのでカレンダーの1枚として描いてみました。

すでに今から、また来春にここを走るのが楽しみです。

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野菜カレンダーの4月

今日は大きな事務仕事を終えて、ようやく明日から本格的にご注文の製作を再開できそうです。タイヤ交換も終わったし、明日は髪を切りに行くので、これでいろいろ視界が開けそうな気がします(笑)。

さて野菜カレンダーの4月の絵の解説です。

4月は青菜がいいかなあと思ったのですが、以前描いた時に緑色ばかりで絵を成立させるのが難しい感触があったので、じゃがいもにしました。年中出回っているというのもありますが、じゃがいもの第2位の産地である長崎県では4月から収穫が始まるからいいかなと。道民から「裏切り者!」と言われそうですが。

じゃがいもはこれまでの野菜カレンダーに何度も登場しています。でもまた描きたくなるのは、筆を大きく動かせるのが楽しいから。花だと小さなパーツをたくさん描かないといけませんが、じゃがいもならドリャーッと勢いで描けます。また種類ごとに皮の色を微妙に変えたりすると、意外に絵になります。

これまでに何度もじゃがいもを描いて学習したことは、メークインのような細長タイプはたいてい煮崩れしにくいということ。男爵のように丸いのは崩れやすい。でもインカ系は崩れませんが。

普通のスーパーだとこんなにたくさんの種類は売っていませんが、道の駅や農家さんの直売所、またホクレンが江別市で経営している「くるるの杜」にはいろいろな種類があります。

この中でどれが一番好きかと言われると困りますが、やはり男爵が味わい深いなあと思います。カレーにすると大変クラシックな風味で嬉しくなります。ただ、すぐに煮崩れして溶けてしまうので、後半には存在そのものが無くなってしまいます(笑)。

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花カレンダーの3月

今日は朝からずっと事務仕事でした。絵をご注文の皆様おまたせしております。事務仕事ですがこちらを急いでやらないといけなくて、ごめんなさい。

さて花カレンダーの3月。

3月は春の始まりの月です。だから花のカレンダーとしては春全体をイメージすることが多いです。

僕の中では季節ごとに「センターを張る」植物というのがありまして、季節ごとの絵を描くなら、たいていそれを真ん中に持ってきます。やはりアイドルでも花でも、中心にいてもらうと全体が落ち着く、みたいな存在があるようです。

春の場合はやはりチューリップ。毎年段々と「チューリップって最強だよな」と思うようになりました。誰でも知っているし、草丈がちょうどいいし、色のバリエーションが多いし、シンプルだし。地球上にもしチューリップがなかったら、花や庭に親しむ人の数は随分少なかっただろうなあと思います。

さて、春の花は草丈が低いものが多いです。だからかわいらしい植物が多いですね。季節が進むとだんだん草丈が高くなるので、春は小さいものをたくさん描くことができて画面が作りやすいです。キャラクターが豊富で描いていて面白いというのもあります。

それらを逆S字型に描いた地面の上に並べました。詰め込みすぎると暑苦しくなって春の花の可憐さが消えてしまいますが、スカスカだと画面の充実感がなくなります。僕はいつも詰め込みすぎる傾向にあるので、そのバランスが難しいところです。

そして空を入れるときには、春らしくちょっとくすんだ感じといいますか、控えめな雰囲気にします。あんまり晴れ晴れと澄み渡っているのはなんだか春らしくないように思うからです。

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野菜カレンダーの3月

日没の時間が早くなり、夕暮れの風景も冬らしい空気になりました。

さて、今日は野菜カレンダーの3月のお話。

本来夏から秋に収穫するものですが、3月らしい野菜が思い浮かばなかったので、年中出回っているからいいかということでニンジンをここに持ってきました。

今年の野菜カレンダーの中でイチオシですが、あまり注目を浴びることなく、そのままうちに戻ってきました(笑)。

どのへんがイチオシなのかというと、この絵は実物のスケッチなのです。左下に鉛筆で説明が書いてありますが、近くのスーパーの「ご近所野菜コーナー」にあったもので、4種類のニンジンを1袋にして売られていました。あまり見たことのない色で、すごくきれいでかっこいいのでスケッチしました。

これもいつものように下書き無しでいきなり絵の具を塗っています。そういう描き方が好きなんです。下書きするよりも気持ちが入りやすいのか、自分としてはいつも満足の行く仕上がりになります。失敗するリスクもあるでしょうが、下書きすると「上手に描く」ことが目的になってしまい、対象への気持ちが二の次になるように感じています。多少形がうまくいかなくてもかまいません。そこは大事なところではないです。

この絵で気に入っているポイントはいくつもありますが、どれか1つを挙げるなら、右端のニンジンからひょろっとでている根です。ここを見るといつもニヤッとしてしまいます。

(でも売れ残った・笑)

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花カレンダーの2月

今日は朝起きたら雪。朝日が昇る前の青い木々と雪の世界はとてもきれいでした。どうやったらこれが描けるんだろうなあと思っていましたが、寒くてすぐに締めました(笑)。

さて、今日は花カレンダーの2月の解説。

展示ではあまり目を留めてくれる人が少なかったですが、一部の方にはたいへん好評でした。というのも、樹木の冬芽という物自体に関心のある人は植物が好きな人の中でもかなり限られるからだと思います。

僕は冬芽で樹木の名前を覚えました。2月の北海道の林で長靴を履いて1mほど積もった雪の上を歩いていると、枝の先の姿が樹種ごとにすごく違うのがわかります。それを丹念にスケッチした年がありまして、その時に感じた印象が今でもその樹木のイメージになっています。

ちょっとマニアックかも知れませんが、お客さんに遠慮しすぎるのも「藤川のカレンダー」らしくないなと思い、今年は思い切って冬芽の絵にしました。そして樹種ごとの冬目の印象も遠慮なく書き込みました。むしろこれが僕らしいと自負しています(笑)。そして自分でもとても気に入っていった1枚になりました。

またこういう季節になりますね。

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