ジェントルマン・ジム



今朝、図書館に行った。図書館は好きだ。まあ、本のあるところはたいてい好きだ。いろんな知らない本を見つけられるから。

その中でも面白かったのがジェントルマン・ジム。

「12年間、ずっとトイレ掃除の仕事を辞めようと思っている」というところがいい。

そして不勉強で知らなかったのだが、このブリッグズという作家は「風が吹くとき」という本で有名らしい。この2つの本は、主人公夫婦が似ているので、続編としても読める。

しかしそう読むと、「風が吹くとき」はいっそう悲しくなるが。

ミッシェル フォロン

どなたか、ジャン ミッシェル フォロンの作品集とかお持ちでないでしょうか。ポスターとか水彩画よりも、線画の方を探しております。
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これはうちの猫です。特にジャン ミッシェル フォロンとは関係ございません。

公募とアルウィンのスケッチ入門

昨日はとある公募のためにせっせとファイルを作った。いや、作るところまでは順調だった。それをプリントアウトする段になって、紙が足りなくなって買いに行ったり、買いに行ったらプリンターの色がおかしくなったり、それでまた紙が足りなくなって買いに行ったり。コントだった。その後郵送するため、休日開いている郵便局に行ったが、ひょっとしたら財布の小銭では足りなくなるという「オチ」が待っているのではないかとどきどきしたが、そこまではべたではなかったようだ。

ちなみに、先々月、別の雑誌の公募に応募したのだが、それは軽く落選。画力の問題だろう。とはいっても、まじめに緻密に絵を描く根性はないので絵本とかに向かないのだと改めて確認。でも「ご応募ありがとうございました」という欄に自分の名前を発見。これはこれでうれしい。また応募したくなった。どっちやねん。

その後、ゆっくりするため図書館に行って本を借りる。
アルウィンのスケッチ入門。アルウィンさんの野外スケッチのパレットは、なんと6色なのである。うーん。それでいいのか。私も気分を変えるために、パレットを12色のものから8色に変更。影響されやすい。

ドリトル先生を30年ぶりに読む

先日来、ライナー・チムニクのおもしろさにはまってしまい、絵本以外はほとんど読んでしまった。話はシンプルで、本人の描いた線画の挿絵も楽しい。こんな風にかけたらいいのにと思うことしきり。


さて、チムニクさんの本は大人用に書かれたのかどうかは知らないが、図書館では児童書のコーナーに入っているタイトルもある。「ああそうか、小学生の頃読んだ本っておもしろかったな」と思い出し、ドリトル先生シリーズを読み返したくなった。
はまった。

すでに4巻読み終え、今5巻目。
小学生向きというファンタジーが、ひょっとして一番自分に合っているのかもしれない。空想が無条件に許されるところとか、敵だからという理由でやたら人を殺さないところとか、世界を楽しく考えるところとか、逆に言えば社会を知らないところとかが。こうして見ると、文章もいいものだなと思う。
久しぶりにスケッチ。ここ2週間ほど、別のことに手をかけていてあまり描けなかった。ちゃんとスケッチするのは久しぶり。
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やっぱりスケッチは楽しい。

人工庭園

横尾忠則さんの「人工庭園」はおもしろかった。やっぱり頭だけで考えてたらあかんねんなあ、と納得。話をつくるのも一緒で、理詰めで考えても楽しい話にはならないのだ。どこいくかわからんけど、捕まえたイメージはおもしろい、というのをいかに大事にできるか、かなあ。
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絵のこと話のことに限らず、仕事のことでもいろいろ思い悩んでいたことが、この本を読んでいるうちに、日に当たった氷のように溶けていた。ありがとう、横尾さん。
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うちの家はネコネコ天国。猫の中に住んでます。最近は窓からみえるナナカマドにツグミやらウソやらセキレイなどが来る。猫も熱心に外を見る。
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下はおまけ。居酒屋の看板「丹頂千歳鶴」の上にとまるカラス。
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「人工庭園」はこれからも何度か読み返すことにしよう。
あと、最近ライナー・チムニクもおもしろいと思う。その話はまた今度。

貧困のない社会を創る

マイクロファイナンスのことについては、今までいろいろな本で紹介されている。その元祖がグラミン銀行だ。この本はその方法を活用して、利益の最大化を追求しない「ソーシャルビジネス」を紹介する内容。
個人が働くことがなぜ他人の所有する会社の利益に直結する必要があるのか、ずっと疑問だった。だから会社員以外には個人事業主かアルバイトしか、生活費を稼ぐ方法はないだろうと思っていた。でも社会のための企業活動なら、もう1つの選択しになる。そしておそらく、このように働く目標が「より理想に近い社会を創るため」という企業では、悪口や批判は起きにくいのではないだろうか。少なくとも「あいつは仕事ができないのに」とやっかみがおこったり、経営者の悪口はあまり聞かれない気がする。

ひょっとすると私自身が、このような事業を始めればよいのではないだろうか。
でも私にできることはなんだろうか。そもそも日本で必要とされるソーシャルビジネスはなんだろうか。メディアに関することだろうか、植物に関することだろうか、ストーリーに関することだろうか、あるいは動物園に関することだろうか。利益のためのメディアではなく、コミュニティの内部で、またはコミュニティどうしでより良い方法を無償あるいは超低価格で他の人に伝えるためのメディアこそ、今望まれているような気がする。

なんにせよ、著者であるムハンマド・ユヌスさんはこのところよく日本のメディアでも露出している。この本は札幌市の図書館で予約を待っている人が14人もいる。現状の方法ではだめかもしれないと思っている人がそれだけいるとわかっただけでも嬉しい。

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妻に頭をなでられる猫。

ウィンザー&ニュートンはマンガとかアニメみたいな色になる。

昨日は妻と居酒屋に行って、酔っぱらった。ビールとウィスキーと焼酎2種類をチャンポンしたのがよくなかったらしい。悪酔いして妻に絡んで悪いことをした。反省。

ところで20日に就任するオバマ大統領には期待している。この人は意思の力とコミュニケーションの力を信じているように思う。だから言葉の力を信じているし、そこに込める思いも強く伝わる。そして当選のスピーチにもあるように、アメリカ国民だけを見ているのではない。きっと彼は、世界の人すべてと直接向き合って真摯に話せば理解し合えるし、それこそが世界を変える唯一の方法だと信じているように思う。信じる、という言い方は陳腐だが、昔楽評論家の渋谷陽一がプリンスの評価として「彼をはじめ黒人のミュージシャンは音楽を信じている」と言ったのをラジオで聞いたことがある。それと同じ意味で、オバマはコミュニケーションを信じていると思う。おそらくそれは、シカゴで弁護士をしながら極貧層の社会を変えようとした頃から変わっていないのではないだろうか。

それに引き換え、日本の政治家には「世界」はみえておらず国会周辺と選挙区しかみえていないのではないだろうか。政治はなくて政局しかない。信念さえ持ってない。だから「首相にはなりたいけど、なったときにやりたいことは具体的に持っていない」人が3人も続けて首相になったりする。

オバマをロールモデルとして、きちんとビジョンを持ち、それを他人に理解してもらおうとコミュニケーションする、つまり自分の言葉で語る政治家が出てくることを本当に望む。

テラスで読む大和朝廷の謎

小学生高学年の時期,古墳に基地をつくったり友達と古墳巡りをしていた私にとって(キノッピとミヤゲは今頃何をしているのだろう)、今でも日本の古代史は宇宙と並んで興味の中心である。共通するのは「なんで今こうなってんねん」という疑問。あと、古墳というのはその優美な曲線とか堀の静けさとかでもけっこう引きつけられる。
で,図書館で「テラスで読む大和朝廷の謎」(武光誠)をかりてきた。テラスで読めるほど気軽ではない。それにしてもあんなでかい古墳を造る発想がどこから来たのか謎。よく「大陸からの使者に勢力を誇示するために」とかいうけど、ほんなら河内古墳群はなんやねん。それに大和に近くなるほどでかいのん,造らなおかしいやろ。それにあんな形にする必要はないし、だいたい途中の小さい過程がなくていきなりでかいもん。おかしいやろ。3世紀とか4世紀はじめとされている桜井の箸墓でも100m以上はあったはず(初期の古墳は形で洗練されてなくてよろしい)。桜井は箸墓,景行天皇陵,崇神天皇陵とかいろいろ初期のが多くておもしろい。でも崇神天皇はどこまで実在なんやろうか。
あと、なんで古墳の位置と系図に関連性がないねん。向きもバラバラやし。
そんなこんなで、いろいろ謎はつきへんね。ちなみに実家から一番近い天皇陵は履中陵(百舌鳥耳原南陵)。一番洗練された形で見た目もセクシーなのはニサンザイ古墳。ここの堀はとても穏やかで色も素晴らしいエメラルドグリーン(の藻)。反正天皇陵よりもニサンザイ古墳の方がでかい。ここより野性的な分,なじみやすいのが御廟山古墳。小料理屋のバイトのお姉さんという感じ。おもしろい形はイタスケ古墳で大きさもちょっと小さい。でも宅地開発されそうになったのを近隣住民の反対で中止になったという曰く付き。近所の気のいいお姉さんというところか。ちなみに我々のホームグラウンドは文殊塚古墳という履中陵の陪塚で、そこの松の木に登ると履中陵が見下ろせた。ここは堀もないし、女子というより男子な風情だった。
まあどれが誰の天皇の陵かというのは江戸時代の人が推測でつけたのを宮内庁が踏襲しているらしくて,正確なところはわからんらしい。
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これはゆずポン酢。