チベットの。

暑い北海道です。7月中旬でこんなに暑いのはあまりなかったように思います。ここ数日短パンで仕事をしています。自宅自営業の特権ですね。

この暑さの原因はどうやらチベットの高僧、ではなくチベット高気圧が北海道に張り出しているからだそうです。高僧がやってきたら良かったのに、と思います。人生についていろいろありがたいお話を聞けたでしょうに。

さて、その暑さの中、今日は春の絵を描きました。ここに出そうかと思いましたが、毎回出していると秋にカレンダーをご覧いただく楽しみがなくなりますので、時にはあえてお見せしない、ということにします(笑)。

ところでこのところ僕の中では室町時代ブームが続いています。2,3週間前に買った「室町は今日もハードボイルド」(清水克行著)が面白く、また先日近所の書店で期待もせずに買った中公新書の「北朝の天皇」(石原比伊呂著)も面白かったのです。

前者は2流エンターテイメント小説みたいなタイトルですが、実際は室町時代の社会が開拓時代の西部みたいにワイルドだったことを実例を用いてわかりやすく説明しています。

後者はまじめな歴史説明ではありますが、ちょいちょい出てくる比喩にクスリとさせられます。

で、室町時代に味をしめて今日から「観応の擾乱」を読み始めました。次の本も予約していまして、「中先代の乱」に決まっています。

歴史上の人物たちが、将軍も大名も天皇も、みな政治的にしっかりしたいけどやたらと人間臭いところで破綻を見せてしまうあたりが面白いように思います。そもそも幕府って、前には鎌倉幕府しかなかったし、それも3代で執権政治に変わってしまったので、「おれたち幕府ってどういう体制が正解?」と手探りだったような気がします。結局最後まで「日本全体をカバーする政治体制」になりきれなかったグダグダ感も面白いのかもしれません。

ではまた明日も絵と読書と短パンの日。(たぶん)