芸術の神様はいついらっしゃる?

茂木健一郎というひとは、すごいです。ただの「脳科学専門でそれをわかりやすく説明してくれる先生」」ではなく、どんな人ともコミュニケーションがとれる人です。
「芸術の神様が降りてくる瞬間」という本を読みました。
NHKの番組でのインタビューを文字にしたのだと思いますが、作家の町田康さん、バレエダンサーの金森穣さん、ジャズピアニストの山下洋輔さん、落語家の立川志の輔さん、建築家(?)の荒川修作さんらとの対談です。
上手にその人の動機、今からやりたいことなどを引き出していて、金森穣さん、山下洋輔さん、立川志の輔さんに関しては、すぐにライブを見に行きたくなりました。
立川志の輔さんとの対話は後半、逆に質問攻めになっている様子がおかしく、しかし、だからこそ落語の難しさを浮き彫りにしてくれているような気がします。
圧巻は最後の荒川修作さん。養老天命逆転地は以前テレビで観たことがありますが、本人のキャラクターというか、考え方、哲学は普通の人間の考え方のまさに逆転です。「私という有機物の外に人間をつくることを目指している」という荒川氏はつぎつぎに恐ろしく理解しがたい発言や質問をします。日常生活ではいわゆる「ふしぎちゃん」扱いですが、この人はあらゆる科学や哲学、芸術に通じていて「ふしぎ」な人という枠では収まらないのです。でもやや押され気味ながらもきちんと会話をし、コミュニケーションをとれる茂木健一郎という人はすごいです。私自身、仕事でインタビューを2カ月に1回はする身なので、その難しさはわかるつもりです。ぜひ養老天命逆転地、行きたくなりました。

まあそれより、私へは芸術の神様はいつ降りていただけるんでしょうか。