行こうとしているのは「けものみち」か!

私は結構仕事の合間にIT関係のブログやニュースサイトを読みます。本職とは何も関係ありませんが、けっこう「そんな考え方ありか!」みたいな「目から鱗」的なものを見かけるからです。考え方や固定されたパラダイムを変えることって楽しいことです。
で、明日は出張で長い時間汽車の中にいるので、読書で時間をつぶすことが必要です。それでふらふら書店を歩いていると、これを見かけました。「ウェブ時代をゆく」。「ウェブ進化論」で一世を風靡した、梅田望夫さんの最新刊です。前のも結構おもしろかったですが、ある意味、自分の生活とはややリンクしない面もありました。

30歳まで演劇の脚本と演出をやっていてフリーター、これじゃいかんとサラリーマンになってホームページやCGの営業、その後親切な上司の紹介でなぜか北海道の花の雑誌の編集者。今でも演劇の脚本は書いていますが。

会社員もやれば出来る自分にも驚きましたが、どうも組織は苦手です。役割を振られること自体が納得できないからでしょうか。やりたいことが二重三重の意志決定を経ないと進められないからでしょうか。

じゃあ何がやりたいのかというと、普通、編集者とか経た人ならライターとか「誰にでも想像できる」仕事をするのでしょうが、私の場合どこにもない職業です。と言うか、それが職業として成立した例のないものです。ちなみに2つあります。

  1. 物語、ストーリーをつくって、それを小説や映画の中ではなく、現実社会のあちこち(階段とかブックカバーとかビルの壁とか)に、人の暮らしとリンクする形にして、絵で表現する仕事
  2. 花と人の暮らしとの架け橋、あるいは花に関わる人どうしの架け橋になる仕事

1のために、実は今文庫本用のしおりを考えています。近いうちにごらんいただけると思います。いや、もちろんフリーで使っていただけるようにします。2に関係することとしては、来週、ガーデニングをやっている方の集まりでフォーラムのコーディネーターをさせてもらうことになっています。もちろんこれも無償です。

まあどちらのせよ、こんなものでどうやって食べていくのか、それはそもそも「職業」なのかと自分でも思いますが、なんとそのことに関して「ウェブ時代をゆく」に書かれているんです。

「けものみち」とは高速道路を疾走するのに比べると、まあ何でもありの世界である。好きなこと、やりたいこと、やりたくなくても出来ることを組み合わせ、ときに組織に所属するもよし、属さぬもよし、人との様々な世界を大切にしながら、「個としてのストーリー」を組み立て、何とかごちゃごちゃ生きていく世界だ。

まさに「そうそうこれ!」と膝を打ちたくなるような説明。またこの本には、そうやって生きていくために必要な力や知識の習得方法まで書かれています。

驚きです。私のような中途半端なキャリアの人間のために書かれた内容があるとは。「まずは自分の能力に正当な対価を払ってくれそうな人の名刺を500枚集めてみてはどうか」というのも具体的です。

あ、もちろん本に書かれているのはそれだけじゃないですよ。でも前の「進化論」がウェブ社会はどういうものになるのか、それによってリアルも含めて社会はどうなるのかについて書かれていたのに対し、この「時代をゆく」は「ウェブ時代」でのキャリアとかどうやって食べていくか、ということなど、個々人へのアドバイスとして有効になるように書かれているのではないでしょうか。おすすめです。