生命の起源は? なぜここにいるのか?

日本人の起源、人類の起源、生命の起源、宇宙の起源…。
私は起源好きです。その手の本は大好きです。中でもすべての根源である宇宙の起源に関する本が一番好きなのですが、ここ10年くらい、ビッグバン仮説や大統一理論、超ひも理論などからあまり「目から鱗が落ちる」的な学説がないのが残念です。
そんなこともあって生命関係の本を続けて読みました。

「生命の星・エウロパ」は、南極の氷床下の湖や地底、熱水鉱床などに見つかるバクテリアなどをもとに、木星の衛星に生命の可能性を探そうというもの。私は元々天文少年なので、この手の話は結構好きです(実際、小学生の頃にこのエウロパも観測したことがあります)。逆にUFOとか宇宙人はいまいち。だいたい地球人と同じように左右対称で頭が上にあって二足歩行で手が2本、なんていう宇宙人というイメージは想像力が足りなさすぎると思っているくらいです。もしいたらきっと人間と祖先を同じにしているはずです。ほかの天体で生まれて、ほかの予想もつかないアクシデントによって進化したはずですから、ぜったいにイメージの範囲外の姿をしているはず。そういった意味では、地球上のどの生物にも似ていないと思います。

とはいえ、エウロパにいると思われるのはせいぜいバクテリア程度の生命と思われるので、宇宙人まで行きませんが。もしいたとして、そこに地球から送られてきた人工衛星やら宇宙船やらを見つけたら、すごいパニックになることでしょう。「宇宙人!」「助けて!」「エウロパ最後の日かも!」「アースアタックや!」と大騒ぎにちがいありません。そういう意味では、探査にも気遣いが必要ですね。イヤ、本の内容とは関係ありませんが。

地球の生命はいかにアクシデントによる偶然性で進化してきたか、そのアクシデントと偶然による産物が人間であることをよくわからせてくれるのが「進化の謎を追え!」です。

だいたい単細胞から多細胞生物になって、人間の目に見えるような大きさになったのがせいぜい5億年前ですから、いや、そのとき人間はいませんけどね、地球の歴史は46億年ですから、だいたい生命の歴史なんてつい最近のことで、人間の誕生なんてついさっきのことです。それでね、アメリカがどうしたとかテロだとか会社の成績がどうしたとか、近所のテレビがうるさいとか、いったい何やってんでしょうかね、われわれは。

だいたいねえ、太陽の光が地球に届くまで8分ちょい、冥王星まで…何時間かかかって、一番近い恒星まで3年半くらいかかって、銀河系の中心まで3万年で、アンドロメダ星雲まで230万年かかって、宇宙の端まで150億年かかるんですよ。口内炎が出来て痛いとか、MacOSXの新しいやつが不具合だらけで腹が立つとか、自分が正しいと思っている国の姿になっていないから若者はおかしいとか、信仰している神が違うからあいつらは異常だとか、だいたい神がいるとかいないとか、それは私ですとか、言ってる場合ですか。あ、そんなにムキになることはないですね。

とにかく「これが常識」とか「これが正しい」とか思い続けたい人ではなく、常に自分の視野を変え続けていきたい人には、おすすめです。