北国のガーデニング 月ごとの作業まとめ

1〜2月
北海道など北国では、冬はおやすみの季節です。何かあるとしたら、予算と労力を無視した計画を立てるくらいでしょうか。現実的になるには早すぎます。
3〜4月
種まきです。それからなじみの園芸店に足しげく通い、オープンする日を逃さないようにしましょう。
それとクリスマスローズ展とラン展。ほとんどのガーデナーはラン展に行くと1株の値段の高さに「これだったら欲しかった600円の宿根草が10株も買える じゃない!」と憤慨することでしょう。でも次の週にクリスマスローズ展にいけば、その倍の株を惜しげもなく買っているにちがいありません。
5月
とうとう来ました。園芸開始です。植え付け、植え替え、肥料、買い付け、おでかけなどをしなければいけません。この月だけは、1日48時間必要です。
しかし残念なことにあなたには1日24時間しか与えられていません。
ですから、夫、娘、友人、母親などを総動員して、彼ら彼女らを数時間ずつ手伝わせ、合計で24時間を借り上げましょう。6月
植え替え忘れたものをさっさと植え替え、どうしても欲しかったわけでもないけど店で売れ残って安くなってきた花を買って植え付けましょう。
そしてこの季節までには必ず、花仲間と今年の天候不順について10回以上愚痴を言い合っていることと思います。例えば「こんな天気じゃ、今年はバラが咲く のは7月の終わりになるわ!」とか。でも安心してください。天候はどういう訳か、必ず帳尻を合わせます。バラはきっといつも通りに咲きます。
そうこうしているうちに宿根草の大部分が咲き、バラもほころびはじめます。作業ばかりしているとバラが咲くのを見逃してしまうので、ちゃんと見てあげましょう。7月
暑い暑いと言いながら、庭に出る回数は減りません。そしてなぜか、買うものもないのに園芸店に行ってしまいます。すでにあなたの庭では最初のピークを迎え たので、新しい花を入れたい欲望が渦巻いてくるからです。大丈夫、行ってもかまいません。でもお友達と一緒に行ったときには、かごに印をつけておくよう に。きっとあなたはお友達の買った花を見て同じものが欲しくなってかごに入れ、お友達もあなたがかごに入れた花を見て同じものを買おうとするでしょう。ど ちらのかごもですから同じ花が入ります。

8月
少し作業から解放されます。そこであなたは観光庭園などに出かけます。でも花が少ないのでがっかり。そして自分の庭でも花が少なくなったことなどすっかり忘れています。

9月10月
紅葉、実の季節。今年のシーズンも終わりに近づいてさみしいやらほっとするやら。そして来年の庭の計画を早くも決定しています。そして「来年こそイギリス に行くぞ」といいながら、そのベストシーズンは自分の庭でも大忙しだということを忘れがちなので、気をつけましょう。

11月12月
何もすることがないので、無理矢理早く冬囲いをするのはやめましょう。
はくべき落ち葉もなくなったら、おとなしくします。また次の春のために冬眠に入りましょう。