ひりょう ビギナーさん講習2

「花が弱ってる! 肥料をあげなきゃ!」

というのは、まちがいです。

肥料は弱ってる植物に与えても効果はないです。

肥料がなくても植物は育ちます。花も咲きます。

でも人は欲張りなので、もっと大きな花を、もっとたくさんの花を、もっと長く花を見たい、と思います。

植物は光合成をして、自分で栄養をつくります。でもその栄養だけでは、人の欲張りを満たすほどの花が咲かないかもしれないので、肥料を使います。

肥料に効き目があるのは、植物が活動しているときです。

活動しているのは、春と秋。気温が10〜25℃くらいと思っておくとよいでしょう。

暑すぎても、寒すぎても、植物は休みます。だから真夏や真冬に肥料を与えても、根から吸収されないので意味はありません。(バラや果樹の寒肥は、活動を始める春に備えて与えています)

植物は弱っているときも活動が小さくなっています。だから肥料を与えても意味はないのです。

そういうときは、根が詰まっているとか、日が当たっていないとか、病気や害虫の被害にあっているときなので、その原因を取り除くほうが先です。

あと、小さな瓶の形をしたカンフル剤がありますが、あれは肥料ではありません。

  • 光合成=ご飯と簡単なおかず
  • 肥料 =八宝菜とかハンバーグとかグラタンとか
  • カンフル剤=ドリンク剤

と思っておくとよいでしょう。

肥料の種類

元肥

植えつけるときに、土に混ぜる肥料のこと。

置き肥

土の上に置く肥料。だいたいは遅効性です。

液肥

液体の肥料。だいたいは速効性です。薄めて使います。濃くすると根を傷めます。

化成肥料

必要な元素だけを化学的に抽出したもの

有機肥料

自然由来の原料を使ったもの