「花が弱ってる! 肥料をあげなきゃ!」
というのは、まちがいです。
肥料は弱ってる植物に与えても効果はないです。
肥料がなくても植物は育ちます。花も咲きます。
でも人は欲張りなので、もっと大きな花を、もっとたくさんの花を、もっと長く花を見たい、と思います。
植物は光合成をして、自分で栄養をつくります。でもその栄養だけでは、人の欲張りを満たすほどの花が咲かないかもしれないので、肥料を使います。
肥料に効き目があるのは、植物が活動しているときです。
活動しているのは、春と秋。気温が10〜25℃くらいと思っておくとよいでしょう。
暑すぎても、寒すぎても、植物は休みます。だから真夏や真冬に肥料を与えても、根から吸収されないので意味はありません。(バラや果樹の寒肥は、活動を始める春に備えて与えています)
植物は弱っているときも活動が小さくなっています。だから肥料を与えても意味はないのです。
そういうときは、根が詰まっているとか、日が当たっていないとか、病気や害虫の被害にあっているときなので、その原因を取り除くほうが先です。
あと、小さな瓶の形をしたカンフル剤がありますが、あれは肥料ではありません。
- 光合成=ご飯と簡単なおかず
- 肥料 =八宝菜とかハンバーグとかグラタンとか
- カンフル剤=ドリンク剤
と思っておくとよいでしょう。
肥料の種類
元肥
植えつけるときに、土に混ぜる肥料のこと。
置き肥
土の上に置く肥料。だいたいは遅効性です。
液肥
液体の肥料。だいたいは速効性です。薄めて使います。濃くすると根を傷めます。
化成肥料
必要な元素だけを化学的に抽出したもの
有機肥料
自然由来の原料を使ったもの