「いい土」というのは、水はけが良くて、そこそこ水持ちもよくて、ふかふかな土です。
それをつくるためのコツは1つ。
それは有機質を混ぜること。
有機質というのは、腐葉土とか牛ふん堆肥です。
(堆肥は「肥」ってつくけど、肥料ではありません)
で、何に混ぜるかというと、基本土に混ぜます。
基本土というのは、ベースになる土のこと。
庭の場合は庭土そのものです。
鉢の場合は、黒土とか赤玉土を混ぜたものです。
有機質と基本土の割合は、だいたい3:7くらいと思っておくとよいでしょう。
あまり厳密じゃなくてもいいです。2:8でも変わらないかもしれません。
あと、植物の種類によってこまかく土の配合を変える人もいますが、あまり関係ありません。
多肉植物とか、ラン、水生植物のようにかなり特殊な環境を好むものは別ですが、一年草や宿根草などの草花、低木を植えるならあまり変わりません。
多少理想とちがっても、植物自身でそこでそれなりに育つように合わせてくれます。
配合にナーバスになるくらいなら、よく日が当たって、風通しのよい場所で育てることに力を使ったほうがいいです。
基本土の種類
黒土
火山灰土。文字通り色が黒いです。鉢植えの基本土で、地植えには使いません。
赤玉土
大玉、中玉、小玉とあります。水はけをよくするときに使います。地植えには使いません。
田土
水持ちをよくするときに使います。地植えには使いません。
鹿沼土
酸性が強いので、ブルーベリーやツツジを育てるときに使います。地植えには使いません。
ミズゴケ
ランを鉢で育てるときに使います。
火山礫(れき)
多肉植物や、高山植物を育てるときに使います。
有機質の種類
牛ふん堆肥
完熟していないと、土中で発酵して、その熱で植物の根が傷むことがあります。
腐葉土
落ち葉などを発酵させたもの。雑木林の土みたいなものです。
ピートモス
腐葉土のミズゴケ版。酸性度が高いので、ブルーベリーやツツジを育てるときに。
そのほかの土
バーミキュライト
雑菌が少ないので、挿し木や、タネまき用土として使わます。地植えには使いません。
パーライト
鉢土の通気性と排水性の改善に使います。地植えには使いません。
ゼオライト
鉢土の根腐れ防止剤。地植えには使いません。
培養土
こうした土を1つ1つ買ってくるのはたいへんですよね。そこで、はじめからこれらをブレンドしてあるのが、培養土です。どういう配合になっているかは、各社それぞれ。