新選庭作伝 花・鳥・風・月

ちょっと実家に帰っておりました。植物園をいくつかまわりましたが、やっぱり植えられているものがちがいます。それと、昼から暇な人の数も東京の比ではないにしても、やっぱり多いです。植物園の平日のローズツアーに数十人の人が集まっていました。

阿倍野で。雨でした。

天王寺・阿倍野あたりは、以前はイケてない、つまり古い繁華街だったのですが、今急速に再開発が進んで新しい商業施設がいくつもできています。
私としては、これまで同様、昼間から酒を飲んでウロウロしたり路上でカラオケをしているおっさんたちが楽しく生活できる街でありつづけることを願います。

北海道に帰って、うちの猫

 戻って翌日は小樽に行き、赤岩園芸の続木さんに明治時代の作庭の本「新選庭作伝」4冊セット(花・鳥・風・月)を見せてもらいました。「自分の後に持ち主がいなくなって古新聞に売られるのは寂しいから」ということで、だれか欲しい人がいたら譲りたいとのことでした。

続木「昔、東京で偶然見かけて買ったんだけど」
藤川「私には何を書いているのかさっぱりです」
続木「俺もだ」

大雨の後

あまりないことですが仕事がたまっていて、ブログのアップが滞っていました。

先日の大雨はすごかったです。というか、寝ていて気づきませんでした。
朝、先に起きて窓を開けた妻に、なにやら驚いた様子で起こされました。見ると、家の向かいの斜面が土砂崩れ。長さ8mくらい道路が埋まっていました。なんじゃこりゃ!って猫も言っていました。

さすがコバノヤマハンノキ。土留めとして植えられただけあって倒れない!

その日のうちに業者さんがきて撤去してくれましたが、近くではほかにも土砂崩れや路肩の陥没などあったほか、田んぼが泥をかぶっているところも。
近所の人の話では「30年ぶり」とか「はじめて」ということでした。

アスピリンローズ

白いハマナス

ところで、今日から銀河庭園ではオータムフェスタ(9月15日〜10月8日)だそうです。
 私の写真も展示されているので、ちょっと行ってきます。

銀河庭園で写真を展示します

9月15日(土)~10月8日(月祝)、恵庭市の「銀河庭園」で私の写真を30点ほど展示してくれるそうです。
全て銀河庭園で撮ったものばかりになります。

雑誌にはたくさん掲載できないですし、ちょっと変わったものは掲載できないですから、実は自分で「面白いものがあるのにもったいないなあ」と思っていたのがたくさんあるんです。よい機会をいただきました。

本当のプロの写真家が見たら噴飯物かもしれませんが、庭と植物の面白さは表現できているかもしれません。もしよろしければ、銀河庭園にいらして下さい。

エンレイソウのバリエーション

昨日は上富良野にいきました。野草を見に。
特にエンレイソウの変異が大きいのに驚き。ほんの20mくらいの間に、様々なバリエーションの個体がありました。

かなり濃い赤紫色の個体

花が大きいので、「エンレイソウ」とはちがいます

赤紫と白が交雑したとおぼしき、ピンクの個体

これはよく見るオオバナノエンレイソウのタイプ

花弁が細く、周辺部が巻き込んだタイプ

おそらく普通のエンレイソウの、花の終わりかけと想います

同じピンクでも、色の入り方がちがいます。これは筋状に。

こちらは斑が入っています

エンレイソウは交雑しやすいといいます。図鑑を見ると、地域と形状によって名前が違うようですが、ここまで交雑すると名称にはあまり意味がないかも知れません。

…交雑といえばヘレボラスのハイブリッド。いや、あれは交配で色々なタイプをつくっているのですが、ひょっとしたらクリスマスローズの次は、エンレイソウブームが来る? 八重咲きもあるし…覆輪とかあれば来るかも…来てほしくはないですが。

野菜の藤田先生の講習

25日金曜日、恵庭市の銀河庭園で、藤田智先生による野菜の講演会と講習がありました。
講演の方は別件があったためいけなかったので、実演だけ拝見しに。

お話がすごく面白かったです。午前の講演はさらに面白かったらしいです。
植え方それ自体は、格段珍しいものではありません。でもニュアンスとか力加減とか、どの程度までアバウトでも大丈夫かなどといったことがわかるのは、実演ならでは。

園内で少し写真を撮りました。

ヘレボルス…品種はなんだろう。シダとの組合せがグー。
「花の牧場」裏のキッチンガーデンではリンゴが花ざかり。こんな風に仕立てられるとは!
ギボウシ ブルーアンブレラズ

 

長崎の庭

話は前後しますが、先週長崎県にいきました。庭めぐりです。ハウステンボスの話はすでに書いたので省略。

↑雲仙市のSさん。植物いっぱいの庭です。聞いてみると、やはり育てるのが好き、とのこと。

↑有田町のFさん。掘るとすぐに岩盤ということですが、素敵な庭。大きなパーゴラは知り合いにつくってもらったものだそう。

 ↑佐世保市のMさん。バラのお庭。シェードガーデンも魅力です。バラの情報は全国のバラ友達にインターネットで教えてもらったりしているそう。

 ↑波佐見町のNさん。地元の廃材を有効に使いつつ、よく考えられた庭。

 ↑そのNさんがつくり、管理もしている、雑貨店の庭。店舗はもと焼き物の工場。建物や周囲の風景ととてもマッチしています。

佐世保市の三浦町カトリック教会

十勝からイコロ

長距離を運転するから疲れたのか、飲み過ぎて寝不足だったのか。今日はちょっと体が重かったです。昨日、おとといと十勝などをドライブしてきました。

まずは太四郎の森。昨年はオオバナノエンレイソウの時期でしたが、今年はその前の、エゾオオサクラソウの時期。

風がそよぐと甘い香りがします。花だけでなく全草にその香りがあるそうなのですが、オーナーの泉さんいわく、「根っこが一番香りがする」らしいです。
ついで六花の森。
植栽された場所よりも、この時期は工場の裏にあるオオバナノエンレイソウ自生地が断然お勧めです。

株がいくつあるのかわからないですね。

真鍋庭園の新しい展望台です。加藤課長の名調子のガイドをにつられて歩きました。これが面白いんです。やっぱり庭はわかっている人の話を聞きながら歩くとだんぜん楽しい。
そういえば、私も今週末、バスツアーのガイドをしなければいけないんです。加藤さんに弟子入りしないといけないです。

芽室町のとあるお庭の奥にある自生地。ここもオオバナノエンレイソウ、シロバナノエンレイソウ、ニリンソウなどがいっぱいです。
もう野草はおなかいっぱいですね。でも、このように野草が身近なのが北海道の良いところです。しかも庭に入っているのもほかの都府県では考えられないことです。

道東道を2時間走って、イコロの森へ。
おしらせ。
近いうちに私の版画やスケッチを販売してくれることになりそうです。私が納品すればですが。来週後半まで手が付けられそうにない…。

上の写真はアストランティアです。左右ともに同じ種類らしいですが、なぜか葉が覆輪になる株がいくつも。ガーデナーのKさんも「どうしてだろう」とのこと。植物の不思議。